スポンサーサイト

 -----------:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

「園芸家12カ月」/マニア

 2005-06-14-09:24
カレル・チャペック、小松太郎訳 「園芸家12カ月」

「庭をつくるには」、「園芸家になるには」の次は、「1月の園芸家」、「2月の~」が12月まで続く。何月には土を作って、何月には何々を植えましょう、何月にはこの花が綺麗です、なんていう園芸の本ではない。何かに夢中になっている人って、端から見るとちょっと滑稽だったりする。これはその「園芸家」の滑稽さ、おかしみを書いた本。

だって、「園芸家になるには」にはこう書いてある。

ほんとうの園芸は牧歌的な、世捨て人のやることだ、などと想像する者がいたら、とんでもないまちがいだ。やむにやまれぬ一つの情熱だ。

やむにやまれぬ情熱に駆られてしまった園芸家の日々。面白かった箇所を以下に引用します。「2月の園芸家」より。

園芸家というものが、天地創造の始めから、もしも自然淘汰によって発達したとしたら、おそらく無脊椎動物に進化していたにちがいない。いったい、何のために園芸家は背なかをもっているのか?ときどきからだを起こして、「背なかが痛い!」と、ためいきをつくためとしか思われない。足はというと、種々雑多な曲げ方をしている。すわったり、ひざまずいたり、なんとかしてからだの下に折り曲げている。指は、小さな穴をあけるときには棒っきれのかわりになるし、拳固は土のかたまりをくだいたり、やわらかにしたりするときの役に立つし、口はパイプをひっかけるのにつごうがいい。ただ、背なかだけは、いくら曲げようとしても、曲がらない。ミミズにだって脊椎はない。うわべだけ見ていると、ふつう、園芸家は尻でおわっている。手と足はカニのようにひろげたままで、頭は、馬が草をたべるようなかっこうで、どこか膝のあいだに突っこんでいる。

巻末には訳注として、詳しい植物や堆肥等の解説が付いている。訳者もユーモアに溢れる面白い人のよう。


引用ばっかりですが、解説より。
「園芸家のよろこびは、単に美しい花を咲かせるための労働と、そのむくいだけにあるのではなく、四季の作業をとおして自然の生命の美しさに触れることができる点にあるのだろうと思う。」
「古来、花を詩題にした詩人は大勢いたが、土に親しむ園芸家およびマニアのよろこびと悩みを、これほど詩情にあふれた軽妙洒脱な文章で、たのしく書いた詩人を、訳者は知らない。」

古い本ですが、面白かった。いえ、こんな本読んでも家にあるのはバオバブくらいのものなんですが。後、あるのはドライの薔薇とシュロの葉くらい。
・・・うーん。

著者: カレル チャペック, Karel Capek, 小松 太郎
タイトル: 園芸家12カ月

*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡下さい。
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://tsuna11.blog70.fc2.com/tb.php/982-858cb307
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
プロフィール

つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

掲示板その他リンク

ユーザータグ
最近の記事
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

RSSフィード
カウンター

月別アーカイブ
検索エンジン情報
Googleボットチェッカー Yahoo!ボットチェッカー MSNボットチェッカー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。