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「三島由紀夫レター教室」/伝える

 2005-06-20-08:21

三島由紀夫「三島由紀夫レター教室」


文豪・三島由紀夫。実はちゃんとした小説を読んだことは殆どなく、こういった変則的な本ばかり読んでいる。中でも、これはかなりの変化球?

表紙裏より
職業も年齢も異なる5人の登場人物が繰りひろげるさまざまな出来事をすべて手紙形式で表現した異色小説。恋したりフラレたり、金を借りたり断られたり、あざけり合ったり、憎み合ったりと、もつれた糸がこんがらかって・・・・・・。山本容子のオシャレな挿画を添えて、手紙を書くのが苦手なあなたに贈る粋な文例集。解説 群ようこ

説明難しい(というか、このままというのか?)本だけれど、面白い。みんな好き勝手に手紙を書いています。登場人物は以下の5名。
(A) 氷ママ子(四十五歳):かなり肥った、堂々たる未亡人で、元美人。
(B) 山トビ夫(四十五歳):ママ子と同年のボーイ・フレンド。
(C) 空ミツ子(二十歳):氷ママ子の英語塾のかつての生徒。
(D) 炎タケル(二十三歳):貧しいながら、芝居の演出の勉強をしている、大まじめな、理屈っぽい青年。
(E) 丸トラ一(二十五歳):まんまるに肥っているので、世にも楽天的である。人が楽天的に見てくれる以上、そうならざるをえない。

ここに挙げただけではない、細かい設定が最初の「登場人物紹介」でなされ、まさにこういう人が書いたんだなあと、思わされる手紙をしたためます。私はこの中では、すっとぼけた丸トラ一が好きかな。身近に居たら、腹が立つのかもしれないけれど。

彼ら五名の手紙が飛び交って、話は進んでいきます。しかも最後には、みんな収まるべき所に収まります。こういう本を読むと、三島由紀夫って頭良いんだなーと思います。しかし「レター教室」と題しながらも、所謂形式的な手紙の書き方は上手くなりません、きっと。笑(思ったことを、さらさらと書けるようにはなるのかもしれない)

最後の「作者から読者への手紙」もさりげなく毒を吐いていて、私は好きです。三島由紀夫自身も、何を伝えたいのかよく分からない、ファンレターには悩まされたようです。そういう意味でこの「レター教室」は、みんな伝えたいことをきっちり伝えているので、前言を翻すようですが、やっぱりきちんと「教室」になっているのかな。

世の中の人間は、みんな自分勝手の目的へ向かって邁進しており、他人に関心を持つのはよほど例外的だ、とわかったときに、はじめてあなたの書く手紙にはいきいきとした力がそなわり、人の心をゆすぶる手紙が書けるようになるのです。(「作者から読者への手紙」より)

著者: 三島 由紀夫
タイトル: 三島由紀夫レター教室


*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら御連絡下さい。

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