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「プラネタリウムのふたご」/しあわせ

 2005-06-28-08:28
いしいしんじ「プラネタリウムのふたご」

ある村のプラネタリウムで拾われたふたご、テンペルとタットルの物語。装丁もとても綺麗。一人は郵便配達夫、兼プラネタリウムの投影係として村に残り、もう一人は手品師として外の世界で生きていく。長編小説だけれど、童話のような味わい。

説明が上手く出来ない不思議な物語だけれど、読後温かな気持ちになる。最初は世界に入り辛いかもしれないけど、少し時間を置いてからの方が、じんわりといい話だと感じるような本。ふたごを拾い育てる、投影係の泣き男(あだ名)もいい。星の見えない村におけるプラネタリウムは、人々にとって少し特別な意味を持つ。

以下、引用。

プラネタリウムの天井は、つまり外だと。ぼくらがおもてにでていったとしても、そこが空の下なら、どこにいようがその場所を、うちと考えてよいのだと。

ぼくたちはまるで、海をただよっていく氷山だ。ゆっくりと溶けて、少しずつ少しずつ、確実に小さくなっていく。氷山であるぼくたちは、そうしてこれからもこの先も、目に見えないほど広い海に、海にかかわるすべてのものに、きっとつながっていられるのだ。

だまされることは、だいたいにおいて間抜けだ。ただしかし、だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの、笑いもなにもない、どんづまりの世界になってしまう。「ひょっとしたら、より多くだまされるほど、ひとってしあわせなんじゃないんだろうか」とタットルはおもった。



著者: いしい しんじ
タイトル: プラネタリウムのふたご

*臙脂色の文字
の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、御連絡下さい。
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