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「へび女房」/明治維新を生きた女性たち

 2008-01-08-22:15

蜂谷 涼

へび女房


なんでか、気になってしまって借り出した本です。かつ、タイトルにも、蜂谷 涼さんという作家にも見覚えがなかったはずなのに、一部はどこかで読んだような気が。連載とも書き下ろしとも書いてなかったんだけど、どこかで連載されてたのかなぁ。

さて、時代物であることが分かるこの表紙に、「へび女房」というタイトル。読む前はちょっと怖い話を想像していたんですが、これは幕末から明治にかけて時代が激変する中、懸命に生きた女性たちの物語なのでした。明治維新によって時代ががらりと変わる中、ある者は武家から的屋を経て薬屋へ、妾腹とはいえ姫君から芸者へ、「らしゃめん」と呼ばれ、謗られる異人の妻へ…。

一つ一つの短編はゆるい繋がりを持っており、あちらに出てきた人がこちらにもというわけで、その時語られなかったその人の事情が語られることで、その前後の短編もより味わい深くなる。

目次
へび女房
きしりかなしき
雷獣
うらみ葛の葉


強いけれど、悲しみ、悔しさを胸に秘めた女性の四様の生き方。
印象深かったのは、「きしりかなしき」と「うらみ葛の葉」。

きしりかなしき」は、めだまとおでこという、ユーモラスなお座敷名を持つ芸者二人の話。幼いころから色里で育ったたまが「めだま」、松平侯のご落胤、糸子が「おでこ」。アメリカ人軍事顧問に、日本人の妻を所望された大隈重信が、糸子の血筋を頼んでお座敷へとやって来るのだが…。
花街に沈むも苦海、将軍夫人となるのも地獄。留まるも行くも辛い道。まるで双子のような、めだまとおでこ。それぞれに、それぞれの辛い人生があったのだけれど、誇り高いおでこは、めだまを己の影とし、今一人の己と戦っていた…。

うらみ葛の葉」は、怖かったなぁ。文部大臣、森有礼の妻、常子が生んだ赤ちゃんは、金髪に白い膚。この生まれるはずのない子供を産んで以来、常子の心はどこかへ行ってしまった。親交があった、東京大学医学部教授、ベルツの妻である花は、彼女を見舞い、彼女の事情に心を砕くのであるが…。ここでは、森有礼が滅茶苦茶ひどい奴なんですが、実際のところ、どうだったのでしょうか。

しかし、もともとこの辺の話って、漫画で読むこともあるせいか、書きこまれれば書き込まれるほど、なぜだか漫画チックにもなってしまうように思いました。…という私の突っ込みは、突っ込みまくりの「百年の誤読 」を併読してた弊害か??
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つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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