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「脳男」/地味派手ミステリ?

 2005-09-09-08:13
「脳男」首藤 瓜於

第四十六回江戸川乱歩賞受賞作

冒頭、江戸川乱歩賞受賞作の割りに地味な文だなー、と思いつつ読んでいたのだけれど、途中からそれなりに派手な展開を見せる。後半では、爆弾がバンバン爆発しているしね。

最初のシーンは、連続爆破犯を捕まえる所。犯人の内の一人を取り逃すものの、これに関してはある意味あっさり終了する。舞台を病院に移してから、物語が展開していく。

主な登場人物は、巨漢の警部・茶屋(身長百九十センチ、体重百二十キロ!)、アメリカ帰りの精神科医・真梨子、謎の男・鈴木一郎。
鈴木一郎は、冒頭で連続爆破事件の犯人の一人として、逮捕された男。精神鑑定のために、真梨子が勤務する病院に身柄が移されている。精神鑑定を進める内に、真梨子はある奇妙な事実に気付く。

鈴木一郎とは一体何者なのか?これがこの小説のキー。

無骨な茶屋と、才女である真梨子のコンビは、マリーノとケイ・スカーペッタを思い出させる。こんな場面にも。

料理がきた。真梨子は皿からこぼれそうになっているハンバーガーを一目見て本物だとわかった。肉は分厚く、しかも生焼けだった。両手でもちあげてかぶりついた。肉汁が口の中にあふれた。
「おいしい」
真梨子は思わずうめき声をあげた。
「そいつはよかった」
茶屋は自分の前の厚さが五センチほどもあるステーキをナイフで切りながらいった。

ま、ケイは、マリーノのこんな食生活を許さないかもしれませんが。

本来、捜査をする立場にない真梨子が、謎に迫っていったり、ミュンヒハウゼン症候群なんかが出てくるところにも、「検屍官シリーズ」を思い出したのかもしれない。

アメリカ帰りの真梨子の事情であったり、変人レントゲン技師・空身の事情なども、ふくらませればなかなか面白い感じ。

ラスト、こう来ているからには、続編があるのだろうか。

それはいつかかならずまた鈴木に会うことになるだろうという予感だった。

でも、今のところ出ていないみたい。シリーズ物のつかみとしては、悪くないと思うんだけど。しかし、「真梨子」のキャラクターは、男性が頑張って「有能な女性」を書きました、という感じがしないでもない。総じて、「和製なんとか」が付いてしまうような感じがして、私の評価としては微妙でありました。

首藤 瓜於
脳男
←既に文庫化されているようです。

*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。
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