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「毒草を食べてみた」/植物の毒

 2005-09-21-09:59
植松 黎「毒草を食べてみた」文春新書

タイトルに「食べてみた」とあるけれど、実際に著者がこれらの毒草を食されたわけではありません。なので、そういうのを期待すると、これはちょっと違う話になる。

1話ドクウツギ別名はイチロベゴロシから、44話ゲルセミウム・エレガンス葉っぱ三枚であの世へまで。四十四種の毒を持つ植物の実例と、歴史が載せられている。章タイトルの下には、漢字表記(和名がある場合)、科・属学名英名成分症状が記されている。
例えば、1話ドクウツギだったら、毒空木、ドクウツギ科・ドクウツギ属、Coriaria japonica、Coriaria、コリアルミルチン(coriamyrtin) ツチン(tutin)、ケイレン おう吐というように。

写真も載せられているけれど、白黒なので、毒のある植物かどうかをこの本で判断するのは難しい(ただし、野草と間違えて誤食した実例が、文章で多く取り上げられている)。

キョウチクトウ(心臓毒)スイトピー(頚椎マヒ)スイセン(ヒフ炎 おう吐)などの身近な植物にも毒があることに驚いた。アフリカの矢毒文化も、どうしてこんなレシピを編み出せたのだろうと興味深い。

解説文も味があって、どことなくユーモラス。でも、17話イヌサフラン四十八時間後の恐ろしさの中の、次の文などはちょっとどうなの?、とも思いますが・・・。それは性別にはよらないと思うなぁ。

イヌサフランは、あなどると、捨てられた女の復讐のように陰険なところがある。


さて、この季節といえば彼岸花。彼岸花については、12話ヒガンバナなぜか墓場に咲く花がで説明がなされている。 この間、白い彼岸花の蕾を見つけた のだけれど、ヒガンバナはガーデニングブームにのって、装い新たに「リコリス」という名前で登場してきたそうだ。色は野生種のような妖しい赤ではなく、すっきりと明るい赤、ピンク、クリーム、薄紫、白といったパステルカラーであるとのこと。野生種を改良してつくられたリコリスは、ヒガンバナから受ける陰気なイメージをすっかり払拭するようなもの。

ヒガンバナの毒は、リコリンというアルカロイド。球根に多く含まれていて、これはおう吐、ヒフ炎を引き起こす。その毒性は、煮たり炒めたりして、熱を加えても変わらない。それでも、この毒を持つ球根を食べざるを得なかった、貧しさがかつて存在した。

この本には、能登のおばあさんに、「ヘソビ餅(ヒガンバナの球根を粉にして蒸したもの)」を頂いた時のエピソードが載せられている。日本海の荒涼たるロケーションと相まって、なんとも凄味を感じさせられるエピソードです。


植松 黎
毒草を食べてみた
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