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「ザバーン」/野生動物たち

朝日新聞北海道支社報道部編
「ザバーン 北海道野生博物館」中西出版
「本書は朝日新聞北海道版に連載された「北海道野生博物館」の写真とエッセイに、クリエーターの手によるイラストレーションを加え、見て、感じて、読んで楽しめる一冊にまとめたものです」とのこと。
プランナーの山本公紀氏によると、「写真とイラストレーションの、はじめてコラボ。」。コラボレーションって、昨今では何となく胡散臭く感じてしまったりもするのだけれど、このコラボはいいですよ。元となる写真に音を感じたから、素直にその印象をイラストレーションにし、そこに感じた音を添えてみたのだそうだ。
たとえば、表紙になっている「ザバーン」というイラスト(表表紙から、裏表紙へと繋がっている)は、ジャンプする「夢みるクジラ。ミンククジラ」の写真とのコラボレーション。
青の中、黄色い文字が「ヒラーリ」と飛んでいるエゾモモンガ(写真のタイトルは、「夜をゆく、森のグライダー。」、グレーの中、黒の棒が二本たち、その上に「ホオ」という白い文字が浮かぶ、コミズク(写真のタイトルは、「まあるい顔には、理由がある。」)、水色のバックの中、頭に四本の毛を立てた、数字の2が波間を進む、カワアイサ(タイトルは、「よいしょ、よいしょ。ママ、待って。」)など、写真もイラストも楽しめるつくり。
トロトロと眠そうなエゾフクロウ、ユーモラスな表情のアザラシ、つぶらな瞳でこちらを見つめるエゾクロテン、ギロっとこちらを睨むヒグマ、などなど野生動物の写真、そこに添えられた文章もいい。写真と文章は、連載時から、朝日新聞の石毛良明記者が担当されたとのこと。
*臙脂色の文字の部分は、本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。