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「だれも猫には気づかない」/ミイ!

 2005-11-25-09:18
アン マキャフリー, Anne McCaffrey, 赤尾 秀子
だれも猫には気づかない

時は中世。エスファニア公国の名摂政、マンガン・ティーゲは、まだ若き領主、ジェイマス五世を残して、亡くなった。しかしかねてより、自分の魂が肉体から離れる時を悟っていたマンガンは、彼が死を迎える前に、様々な策を弄していた。例えばジェイマス五世が自分の死後困ることのないよう、分別のある助言者や、重臣たちを自らの目で選んでおく等。

さらに、そんなマンガンは、最後にとっておきの護衛を遺していた。その正体はなんと、ニフィという猫!黒煙色のニフィは、立派な狩人で華麗な銀色の縞猫、ミランダから生まれ、まだ幼い子猫の頃にマンガンの背によじ登って、自ら摂政マンガンを選んだのだ。マンガンの行く所には、いつもニフィの姿があり、ニフィはマンガンが多くの職務をこなす間、必ず傍にいた。

「猫というのは賢くて、人間にたよることなく、自分のことは自分でめんどうをみることができるのです。犬はつねに人がかまってやらなくてはいけません。でも猫は、友に値すると思ったら、その人間を受けいれてくれます。いったんそうなると、とても忠実で、かわいそうな人間が、猫にしか求められない友情を必要としているかどうか、敏感に感じとってくれるのです。」

実はこの賢き摂政マンガンが亡くなったのは、エスファニア公国が国境線の微妙な問題でもめている時期。血気盛んでまだまだ若輩である、ジェイマス五世がこの難局に当たらねばならない。南の隣国モーリティアには、自称エグドリル王、通称エグドリル熱心王と、その怖い怖い二人目の妻がいて・・・。

「熱心王」の名の所以は、あちらこちらの土地を「熱心に侵略し、占領した」ことによる。エスファニア公国の方が領地も広く、皇帝からさずけられた伝統ある公国だけれど、うかうかしていると、勿論熱心王に「熱心に」どうにかされてしまうというわけ。ジェイマス五世は、エグドリル熱心王から彼の姪三名を紹介され、その中の一人、レディ・ウィローと恋に落ちる。ウィローはジェイムス五世と思いを通じ合わせたものの、なぜか怯えた様子を見せる。

実は彼女の父親や、モーリティアの主たる人物は、熱心王の恐るべき王妃により、みな殺害されていたのだ。つまり王妃は、王の姪のうち誰かとジェイマス五世を結婚させた後に、ジェイマス五世を暗殺することで、エスファニアを自分のものにすることを狙っていたというわけ。ジェイマス五世の身に危機が迫る!ウィローやジェイマス、周囲の者たち(勿論、ニフィが大活躍!)の協力により、ジェイマスの身は何とか無事であったが、隣国モーリティアでは王妃による更に恐ろしい企みが進行していた。いつまでも王妃の影に怯えて暮らしているわけにはいかない!ジェイマス達一行は隣国へ出発する。

最後は勿論目出度し、目出度し。エスファニアの彼らも、モーリティアの人々も、これからは王妃の影に怯えることなく、きっと幸せに暮らしたことでしょう。

とまあ、話の筋はこのようなものなのだけれど、これはもうニフィ・キャットを楽しむための本。こわ~い王妃が類型的であろうと、ジェイマスとウィローが直ぐに恋に落ちようと、そんなことはどうでもいい「ゆたかな毛をもつ、ひとつの人格である」彼女、緑の瞳で微笑み返す彼女、のどをならす彼女、肩に飛び乗って頬にすりよる彼女、読み終わる頃には、きっと誰もがすばらしい(マグニフイセント)猫、ニフィの虜になっていることでしょう。ミイ!

短毛でふかふかなのもいいけれど、長い毛を梳く楽しみもありますよね~。もしもニフィを見かけたならば、私も是非とも撫でさせて貰いたいもの。アーモンド形の目で、こっちを見て「ミイ!」と鳴いてくれないものかしらん。
しかし、ハードの装丁の方が、深い緑がニフィに良く合って好きなのだけれど、ハードも文庫も、ニフィの毛があまり「ゆたか」に見えないのは気のせい?

 ← 文庫もあるようです


*臙脂色の文字の部分は、本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。
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「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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