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「トラちゃん」/生き物との暮らし

 2006-01-19-09:45
群 ようこ
トラちゃん

副題には、「猫とネズミと金魚と小鳥と犬のお話」とある。そう、これは群さんがかつて飼っていて、他の家族と共に暮らした、動物達のお話。

目次
金魚のよしこちゃんの話
手のり文鳥のチビの話
十姉妹のビンタちゃんの話
インコのピーコちゃんの話
犬のピーター君の話
初代トラちゃんの話
二代目トラちゃんの話
いたずら子ネコたちの話
モルモットのハム子ちゃんの話
ハツカネズミのモンジロウの話
ハツカネズミの大所帯の話

あとがきによると、群さんは「他の生きものは、いったい何を考えているのかなあ」と思うことが良くあるそうだ。そんな群さんの思いを反映してか、この本に出てくる動物達は、皆が皆(なんと、金魚に至るまで!)何とも感情豊か。

そして、動物達は勿論の事、群さんの家族の力関係も面白い。天真爛漫で情に厚い母(この母があってこそ、と思われる)、優秀なのになぜかいびられがちな弟(弟がいる人には、何だか覚えがあるのでは)、滅多に帰ってこないけれど、超マイペースな父(多分、途中でご両親が離婚されているはずなので、出てくる回と出てこない回がある)など。群さんの視線は、動物に対しても人間に対しても、それ程は変わらないように思える。
**************************************
■金魚のよしこちゃんの話
縁日の金魚すくいで群家にやってきた「金魚のよしこちゃん」(同時期にやって来たのは、「みのるちゃん」と「太郎ちゃん」))は、弟さんの愛情に応えて体長20cmの小さな鯉ほどに成長した。雑食の「よしこちゃん」は、ミートソーススパゲッティから、クッキー、おせんべい、チョコレートまで、何でも食い尽くしてしまうのだった。十四年間、弟さんの世話を受けた「よしこちゃん」は、本当に彼に良く懐き、弟さんがベランダに出ると、バシャバシャと水面ではしゃぐのだった(群さんが、同じサンダルを履いて騙そうと思っても、「よしこちゃん」は全く騙されず、水槽の底をのそのそと泳ぐのみ!)
たかが金魚と侮るなかれ。弟さんのこの言葉は、結構本気なのではと思った。

「ここまでなついたら、ボクいつ失業してもいいよ。どっかのシーワールドで、よしこと芸するから」

■初代トラちゃんの話
群家に迷い込んできた、美猫トラちゃん一家(トラちゃん、チビ、コトラちゃん)のお話。トラちゃんはとてもいいお母さん。気配りも行き届き、子猫たちの躾にも余念がない。しかし、そんなトラちゃんも年老いる。お別れを言いにきたトラちゃんと、入れ替わりで現れたのは、一時姿を消していたコトラだった。この話は、「二代目トラちゃんの話」、「いたずら子ネコたちの話」と繋がっている。二代目トラちゃん(かつてのコトラちゃん)の甘えっぷり(そして、いじられっぷり)も楽しいし、猫の親としての躾も感心する。子猫がいけない事をすると、前足で頭をぽかぽか叩いて怒るのだって(でも、怒った後は、毛を舐めて上げて、甘えさせてあげるのだそうだ)。

■ハツカネズミの大所帯の話
ネズミを集団で飼うと、そこにはきちんと社会が出来上がるらしい。「お掃除係」さんが出来たり、オスとメスに分けた集団で、大奥マル秘物語が展開したり。この章には、特に一緒に飼っていた動物の話が入り込んでいるので、この大騒ぎもまた楽しい。

うちでは、食事時の気分が、いまひとつ盛り上がらないときは、テーブルの上のインコのピーコちゃんもネズミたちも、一緒くたにおっぱなした。特にチャーハンは、みんな喜んだ。

って、凄いでしょ?
展開される図もすごいのだけれど、それを観察する群さんの目がいい。
**************************************
ここに上げた話以外にも、「ビンタちゃん」の名前の由来もいいし(話としては大変に腹立たしい話なのだけれど)、「ピーターくん」の話はとても切ない。
この本を読むと、人間も「生きもの」の一種に過ぎず、皆でわいわい暮らすのって、とっても楽しそうに思える(とはいえ、今現在、私はいかなる動物も飼ってはおりませんが)。

群さんの小説は実は読んだことがないのだけれど、動物や本に関するエッセイはとても好きでした。今日は久々に手持ちの本から。
amazonでは現在取り扱っていないようなので、bk1のリンクも貼っておきます。

トラちゃん
群 ようこ著


*臙脂色の文字の部分は、引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。
コメント
ははあ…、これはおもしろそうですねぇ。
わが家も「スパンキーは家族の会話をどこまで理解しているか」とよく話し合いますが、本犬は何を考えているやら…。
平和主義者で正義の味方か、と思ったら、けっこう家族を差別しているし(笑)
【2008/10/15 22:57】 | ディック #22hNL7Yc | [edit]
>ディックさん
こんばんはー。
返信遅れてすみません。
これはねえ、純粋に楽しい本だと思います♪
もしも機会がありましたら、ぜひ。
ほんと、ペットって何を考えているのでしょうね。笑
実家の犬もなかなかにいい性格をしているのですが、ディックさんとこもそうなのでしょうか。彼らの好き嫌いとか、優先順位って何に起因しているのかなぁ。笑
【2008/10/20 21:59】 | つな@管理人 #- | [edit]












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「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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