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「新シルクロード激動の大地をゆく 上」/道は続く

 2008-02-24-22:49

NHK「新シルクロード」プロジェクト

新シルクロード激動の大地をゆく 上 (1) (NHKスペシャル)
NHK出版


はじめに                                内山達
[第1集] 炎と十字架      南コーカサス          宮本祥子
<解説>コーカサスを知る
 南コーカサス・民族のモザイクはいかにつくられたのか    北川誠一
[第2集] シバの女王の末裔たち イエメン・サウジアラビア  吉田宏徳
<解説>イエメンを知る
 イエメンとシバの女王伝説                     蔀勇造
[第3集] オアシスの道は険し  キルギス・ウズベキスタン  矢部裕一
[第4集] 荒野に響く声 祖国へ カザフスタン・南ロシア    国分拓
<解説>中央アジアを知る
 草原・オアシス・シルクロード                   小松久男
―激動の中央アジア、その歴史舞台について
新シルクロード・深層海流を読む旅―あとがきにかえて     日置一太
放送記録


今に始まったことではないのだけれど、世界各国の物語を楽しむには、私は地理的な事にも歴史的な事にもどうにも弱くって。ついつい西洋と東洋で分けて考えてしまったり、民主主義か旧社会主義かで分けてしまったり。でも、自分の中では何と無く遠い印象があった、ヨーロッパと中近東だって、実際にはそう遠いわけではないし、大体において一つの大陸に連なる仲間でもあるわけだよね。そんな風に大陸を繋いでいた道を知りたいなぁ、と思っていたところ、ちょうどぴったりの本を見つけました。

NHKの「新シルクロード」シリーズから派生したこの本。
本放送自体は、こういったものだったようです→
(おっと、3月下旬に総集編がやるようですね、見なくっちゃ!)

シルクロード、東西の交易を結んだ道。現代において、この道は何を繋いでいるのか? 誰を繋いでいるのか?

第1集では、グルジア、アゼルバイジャン、アルメニアからなる南コーカサスへ。第2集では、乳香の交易で栄えた伝説のシバの女王を追って、アラビア半島へ。第3集では、中国との国境を持つ中央アジアのキルギス共和国へ。第4集では草原の道を追って、ウクライナ、カザフスタンへ。

交易の中心として栄えたということは、そこに富が集まり、様々な人々が集い、また散って行ったということでもある。過去の富であった乳香、現在の富、宝石である石油…。石油を持つ国とそうでない国との明らかな差。石油を持つ土地は富に溢れるが、持たざる国の男たちは、家族の元を離れ、出稼ぎをして送金をする他、生きていく道はない。

大国の都合により決められた国境、国家は、遊牧民として生きていた人々を縛ったり、遣り切れない凄惨な内戦を引き起こす。内戦は、それまでは仲の良い隣人であった人々をも引き裂いてゆく。また、民族としての自覚、目覚めはそれまで共に生きていた他の民族を締め出す結果ともなる。

印象深かったのは、第2集の「シバの女王の末裔たち」で、古代シバ王国の都、マーリブを訪ねたところ。乳香の交易で栄えたシバ王国は、古代アラビア最大のダムを持ち、砂漠の地に巨大な湖を作り出していたのだという。ところが、乳香の交易が廃れたことで、ダムを補修する費用を賄えなくなり、決壊したダムがシバ王国を崩壊させたのだ。

まるで、この旅の最後に向かった、サウジアラビア北部の街、マダインサーレで出会ったベドゥインが、取材班に教えてくれた、遠い昔から伝わるという歌のよう。

人生は旅のよう
 春にように豊かな時期もあるが
 どんな繁栄もいつかは終わる
 大地とラクダ以外は 何も残らない
(p143-144より引用)

勿論、これは「新」シルクロードであるから、こういった古代の話だけではなく、現代の話も盛りだくさん。ただ、ちょっとこの辺は、まだあんまり自分の中でこなせないんだな~。
第3集は、「ですます」調が何だか読みづらい、と思いながら読んでたんだけど、それは自分たち取材班は一時の通過者にしかすぎないと肝に銘じながらも、何とか当事者として関わりたい、近づきたいという、思いが募ったためだったのかも。長時間、共に過ごすことをしなくても、実際の放送にしたら7、8分にしか過ぎないシーンを撮ることは出来る。でも、この取材班は、18時間、国境の険しい道を越えるトラック・ドライバーと悪路を共にしたのです。

一つの土地、一つの大陸には実に様々な民族、宗教、慣習があって、それぞれの幸福を求めて暮らしている。 そして、そこには人々を繋ぐ道がある。それは、国境によって変わるものではないはずなのに。まさに、混沌とした激動の大地。これから、この土地はどうなっていくのだろう。
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つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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