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「プラム・クリークの土手で」/土の中の家

 2006-02-10-08:58
 
ローラ・インガルス・ワイルダー, ガース・ウィリアムズ, 恩地 三保子
プラム・クリークの土手で 

ローラたち一家は、インディアン・テリトリイの丸太の家を出て、カンザス州、ミズーリ州、アイオワ州を通り、今度はミネソタ州にやってきた。「大草原の小さな家」では、移動の様子も詳しく書かれたけれど、この「プラム・クリーク~」では、移動についての記述はほとんどない。とはいえ、今回の旅もかなりの距離を移動しており、前回が南下だとすると、今回は少々西側によりながら、北上している。

さて、ローラたち一家の今度の家は、なんと地面の中!土手に扉がついているのだ。ノルウェー人のハリソンさんから、この家を買い取ったローラたちは、このプラム・クリークの土手で暮らすことになる。

ローラは七歳。既に小さな女の子ではない(この感覚って、現代日本人からするとすごいなぁと思うけれど)。土手の家と畑を耕す大きな牡牛の代わりに、これまで一緒に旅をしてきた、インディアンのポニイ、ペットとパティーとの別れも涙をのんで堪える事が出来る。そう、泣いたりするのは、もう恥ずかしいこと。

この土手の家には子供の頃、非常にわくわくさせられた。日本では見掛けないし、ちょっとままごとのようでもあるのだ。引用すると、こんな感じ。

扉のまわりを、草土手からのびている緑のつる草がぐるっとかこみ、花がびっしりついていました。赤、青、紫、バラ色、白、それからしぼりと、色とりどりのその花は、みんな、朝を迎えるよろこびの歌をうたっているように、のどを大きくあけていました。それはアサガオの花だったのです。
(表紙の絵がちょうどこれを表していますよね)

なかは、一部屋で、まわりじゅう真っ白でした。土の壁はなめらかで、白壁に仕上げてあります。土間もすべすべしていて、しっかりかためてありました。

実はこの土手の家は、町で買った製材した板で(そう、いつもの丸太ではないのだ!)、とうさんが新しい家を途中で作るので、前半の段階で用なしになってしまうのだけれど、やっぱり「プラム・クリーク~」では、この土手の家が印象深い。

この巻で印象深いのが、ローラたち一家の屋根を踏み抜く牡牛と、とうさんの畑に壊滅的な打撃を与えるにっくきイナゴ。ローラたちの家はなにせ土手の中にあるので、屋根といってもそれはただの草の土手。足をずぼっと穴の中に入れて、吃驚している牛の挿絵もついている。牛によって天井が崩されてしまったので、ローラたちはその日、家の中だというのに星空の下で寝るのだ。にっくきイナゴは、空から突然やってきて、収穫直前だった小麦を全て駄目にしてしまう。「プラム・クリーク~」は、今まで住んだ中では最も町に近く、小麦の収穫を当て込んだ町での買い物が家計を圧迫し、とうさんは収穫期を迎えた東部へと、出稼ぎにゆくことになる。

その他、この巻で特筆すべき事は、ローラとメアリイが学校に行き始めたこと。意地悪な町の子もいるけれど、ローラは総じて学校生活を楽しむ。短すぎるスカートから足をにゅっと出したローラが、「シギ!シギ」と呼ばれてからかわれる所も覚えていた。また、「プラム・クリーク」と言うくらいだから、クリーク沿いには野生のプラムの木の茂みが広がっている。このプラム摘みの様子もいいのだ。この辺になると、メアリイとローラの性格の差がはっきり出ていて、木に登ってゆさゆさと枝を揺らし、プラム落しを楽しむローラと、家の中で読書をしている方がいいのに、と嫌々プラム摘みをするメアリイの様子が描かれている。ローラたちの生活は、色々羨ましいところも多いのだけれど、クリークにいるという、ヒルだけは勘弁願いたい・・・。子供の頃は、このヒルも怖かったなぁ。

*臙脂色の文字の部分は、本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。

長年、イナゴの襲来ってどんな感じだろう?、と思っていたんだけど、「
名もなきアフリカの地で 」という映画の中で、大規模なイナゴの襲来シーンがありました。燻したり、シーツで追い払ったり。ああ、ローラたちと一緒だ~、と思いながら見たのでした(と思ったんだけど、テレビシリーズでもイナゴのシーンってありましたっけ?ローラがぱたぱた畑を叩いているシーンの記憶が、薄っすら蘇ってきました)。

☆関連過去記事
 
「大きな森の小さな家」 ?
 
「大草原の小さな家」 
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