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「中華文人食物語」/南條竹則氏の薀蓄いっぱい

 2006-03-13-21:07
南條 竹則
中華文人食物語
集英社新書

これまで、「猫城 」、「酒仙 」などの南條作品を読んできて、その背後には恐るべき量の薀蓄があることを感じていたのだけれど、物語の中では薀蓄はあくまでさらり。そんなわけで、南條さんは薀蓄をもっと聞きたい!と思ってしまう稀有な作家。

そして本作では、その薀蓄の数々が滔々と流れ出る!
(いや、語り口は、割とつらつらと、なんだけど)

目次
東坡肉
蘿蔔漫談
覇王別姫
一字乾坤

チャプスイの話
馬肝
犬と魯智深
憎い敵を食べる話
袁枚と王小余

そうだなー、南條さんは、気軽な軽装版であり、独酌の肴にでもしておくれ、と書いていらっしゃるのだけれど、こう、目次を見ても分かるかな。情けないけど、漢字が難しくてですね、ちょっと読み進むのに苦労しました。漢字は書けないものでも、読むのは大丈夫!と思っていたのだけど、いや、読むほうも全然駄目になってました・・・。

興味深かったのは、「蘿蔔漫談」と「一字乾坤」、「憎い敵を食べる話」の章。

「蘿蔔」は、「らふく」とふってあるけど、中国語では「ロオポ(luobo)」と読み、これは大根のこと。日本の大根のように辛くはなく、むしろ果物の一種のように取り扱う。これに絡めて語られる話の一つ(薀蓄はまだまだあるのだ~。笑)は、張果老という”八仙”の一人が子供の頃のお話。何とも大らかな伝承で、こういうお話、好きです。

一字乾坤」は、海鼠の料理の名前。ナマコには頭も尻尾もない。故に初めもなく、終わりもない。”乾坤(宇宙)”と同じだというわけ。海鼠が宇宙か~と思うと、ちょっと遠い目をしそうになりますが、かっこいい名づけ方だよなぁ。

憎い敵を食べる話」は、まさに文字通り! 憎い敵、食べたいですか? 南條さんも書かれているけど、食べちゃいたいほど好き、というのはあっても(?)、憎いから食べたいというのはあまりないように思うのだけれど・・・。中国には料理となって、今でも食べられ続けている人たちがいる。その一つは油炸檜。宋の時代に、敵国と密通して、忠臣を殺害した秦檜夫婦の不正を憎むあまりに、人々が彼らに見立てて小麦粉で二本の棒を作り、油で揚げて「釜茹での刑」にすることで恨みを晴らしたため、この名前が付いているのだそうな。もう一方、秦の始皇帝もまた、チョウザメの骨となって、二千年以上煮たり揚げたりして、食べられている。まったく、「恨みというものは買わないに如くはないネ」なのであります・・・。

*臙脂色の文字の部分は、本文中より引用を行っております。
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「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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