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「なんとなくな日々」/ゆるゆる、ゆらゆらな日々

 2006-04-03-22:40
川上 弘美
なんとなくな日々

「古道具 中野商店」 が面白かったので、今度はエッセイを借りてきた。

うーん、確かに「古道具 中野商店」を書かれた人よね、と感じる、飄々とした中野さんのような部分、男前な中野さんの姉マサヨさんのような部分、生きる事が下手なヒトミやタケオのような部分が、ちらほらと仄見えるような文章だった。

目次
台所の闇
なんとなくな日々
平成の蜜柑

「台所の闇から」は、「台所の闇」「まざる まざらない」が、面白かった。

「台所の闇」
川上さんの台所には、悲しげに鳴く冷蔵庫がおり、見知らぬ生き物のものらしき毛が落ちている。春の朧に潤んだ夜には、台所に招かれるものなのだろうか。

「まざる まざらない」
世の中は、上手く混ざっているようで、実は案外混ざっていない。混ざらないまま、自分のいる場所こそが世界の中心なんだと思い込む事の怖さ。そして、「混ざっていない」場所にいるとき、人はその事にすら気付かないものなのかもしれない。

「なんとなくな日々」では、1から25までの章を使って、川上さんの日常が語られる。友人とお酒を飲み、ふらりと小さな旅をしたりする日々。「服のことが苦手である」から始まる14と、原稿の依頼により、突然仕事部屋の惨状に気付いてしまった16が良かった。一シーズン、同じ服を着続けるという川上さん、私の服の可愛がり方と、世間一般の可愛がり方は、どうも一致しないらしい、としょんぼりと語る。

「平成の蜜柑」からは、川上さんが時折「世間話」をする仲の、小学生の少年との会話を書いた「春の憂鬱」。世間話をする仲の小学生の少年がいる、というのも何だか羨ましい話。

「ためになる」ようなエッセイでは全然ないんだけれど、転んだ時の話、沢山のお店があって目移りしてしまい、結局どの店にも入れず、自転車を飛ばして通り過ぎる話、美術館に行った筈なのに、つい関係ないところでうろうろとしてしまう話、などなど、自分にとっては何だか妙に共感してしまうエピソードが満載。私の日常も、相当ゆるゆるしているのかもしれないなぁ。そして、このゆるゆるっぷりは、私にはとても気持ちが良いものだった。
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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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