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「恐怖の黄金時代」/怖い話は好きですか?

 2006-04-13-22:21
私は、「アーサー・キラ・クーチ」(本書では「その他」扱いの、通称「Q」。この本 とかこの本 とか。しかし、「Q」などと言われると、スタートレック?とも思う)と、著者の南條さんに惹かれて、この本を借りてきたのだけれど、これが面白かった! とら さんのところで、お馴染みのダンセイニ卿、ラヴクラフトについても、何だか分かったような気になりました。

南條 竹則
恐怖の黄金時代―英国怪奇小説の巨匠たち
集英社新書


目次
はじめに
第一章・・・四大の使徒    
      -アルジャノン・ブラックウッド
第二章・・・セント・ジョンズ・ウッドの市隠
      -アーサー・マッケン
第三章・・・師匠と弟子    
      -ダンセイニ卿とラブクラフトについて
第四章・・・ケンブリッジの幽霊黄金時代
     -M・R・ジェイムズその他
第五章・・・霊魂の交わるとき
     -メイ・シンクレア
第六章・・・レドンダ島の王たち
     -M・P・シールとジョン・ゴーズワース
第七章・・・魔の家を見し人は
     -H・R・ウェイクフィールド
「枠の中の顔」 付録-M・R・ジェイムズ最後の怪談
あとがき
参考文献一覧

第一章からはブラックウッドについて。ブラックウッドの身上は「大きさ」であり、いまだ大地の始原の力が息づいている土地によって、霊感を吹き込まれた彼の小説は、「自然」が彼を憑坐として、大いなる声で語っているとも言える。

第三章からは、ラヴクラフトについて。神話を、宇宙そのものを創りあげたダンセイニに心酔し、同じく古典や過去の神々を借りる事をせず、幻想境に遊んだラヴクラフトであったが、聡明な彼は他人の亜流たる事を良しとしなかった。ラヴクラフトは「小さき神々」の別天地に遊ぶ事をやめ、その代りに現実の、彼の時代の地球上に、禍々しき暗黒神の一群を連れてくる。クトゥルー、ダゴン、ヨグ・ソトホート、ニャルラトホテプ、”旧支配者”、これら「異界の神々」は、孤独な詩人が人間に追われた神々の復讐をするために召喚した「別の神々」に他ならない。

うーん、読みたくなってきたぞ~。

「怪奇小説」とはただ怖~い物語をいうのではない。それは古めかしくも、香気溢れる物語。人は「怪奇」の向こうに、自然の神秘や、その力に対する畏怖、日常世界の危うさを見るのかもしれない。とすると、美しい自然を持つ、英国や日本で香り高い怪奇の書が生まれたのも、何だか分かる話。

で、「あとがき」を読んで、またまた南條さんってすごいなぁ、と思ったことをついでにメモ。

中学三年の文化祭の時のこと-文芸部の部屋に行ったら、客は誰もおらず、部長である友人が一人で吉川幸次郎全集を読んでいた。この友人は中学時代から漢文学の研究を志し、今はさる大学で教鞭を執っている。漢文などそれこそチンプンカンプンのわたしに、閑なので、阮籍の詠懐詩についてひとしきりレクチャーしてくれた。
わたしはそのおかえしに怪奇小説の話をすることにした。急遽特別講演を行うということで、その部屋に人を集め、一時間くらいしゃべったのである。七、八人は聞き手がいたと思う。話した内容は忘れてしまったが、ただ「ラヴクラフト!ラヴクラフト!」と連呼したのだけは記憶に残っている。

なんだか豊かな中学生活。

さて、ついでに過去記事のサルベージ

・南條竹則 「ドリトル先生の英国 」?
・南條竹則 「中華文人食物語
 一方では英国に関する本があり、またその一方では中国の食に関する本もある(で、上では「漢文などチンプンカンプン」と書かれておりまするが、これを読むと決してそんな事はないことが分かる。というか、それは中学時代限定の話?)。?

・南條竹則 「酒仙 」?
・南條竹則 「猫城
 「猫城」なんかは、本書にもちらりと登場する、萩原朔太郎の「猫町」的でもあり、これもまた一種の怪奇小説?

・小田卓爾 「ふり返らない少女-英国21人の幽霊たち
 「黄金の~」では、ケンブリッジの教授による怪奇譚が語られるけれど、こちらはオックスフォードの日本人留学生が出会う幽霊の話。

*臙脂色の文字の部分は、本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。
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つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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