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「阿修羅ガール」/混乱、混沌、迷宮

 2006-04-22-14:33
舞城 王太郎
阿修羅ガール

舞城さん、初読みです。で、これが面白かったかというと、ちょっと微妙。最初はふんふんと読んでいて、途中放り投げそうになりつつも、最後、形が見えてくると、それに興味を持って読み通しちゃったという感じ。最初に比べると、最後は妙に綺麗に収まってしまっているなぁ、とは思うものの、後数冊は読んでみないと、この作家の雰囲気を理解したとは言えないのかも。

と思っていたら、tujigiriさんも、ほぼ同様の意見を述べておられました。
 ◆tujigiriさんの記事はこちら
   →「阿修羅ガール」舞城王太郎 / 摩訶不思議な自閉空間

とら
さんが取り上げられておられた、こちらの本も気になるところ。
 ◆とらさんの記事はこちら
   →世界は密室でできている』 ちょっとシュールな青春小説


さて、この物語は、アルマゲドン三門JUMPSTART MY HEARTの三部構成で描かれる。 第一部「アルマゲドン」では、女子高生アイコの日常が、彼女の超口語体で語られる。時々、人生の真理が顔を覗かせるものの、ま、アイコは基本的には感情のおもむくままに、時々反省したりしつつも、彼女の人生をゆく。

ただの学園物、少女の生活を描いたものか?と思うと、物語は段々きな臭くなってくる。舞城さんの小説では、人が沢山死ぬのが決まり事なのかな。まずは、冒頭でアイコが好きでもないのに、やってしまった事を反省していた、佐野明彦が忽然と姿を消し、足の指とともに身代金の要求が彼の家に届けられる。更に更に、彼女の住む調布では、それ以前に「グルグル魔人」なるものの手による未解決殺人事件があって・・・。これを中学生の手によるものと決め付けた、インターネット掲示板《天の声》メンバーによる、キッチン(厨房)狩りが始まり、調布アルマゲドンが告知される。

さて、第二部にあたる「三門」。ここを乗り越えるのが一番辛かった。あと、時々フォントが異常に大きくなって、ビックリしたりもする。であるけれど、第一部を読んで、この先に少しは興味がある人は、このまま読み進めることをオススメします。要はアイコの心象風景が延々と続くので、「今までの謎は?」と思うと、頭の中が「????」になってしまう。

三部「JUMPSTART MY HEART」。物語はアイコの現実へと戻ってくる。色々あって、幾分か悟って賢くなったアイコがそこにいる。第一部の弾けた口調に慣れてしまったので、「あれ?これアイコ?」とも思うんだけどね。

何故なら私がこうして生きて、お兄ちゃんたちと暮らしたり、陽治のことを思ったり、陽治以外の人とエッチしちゃって虚しかったり、意味ないことで喧嘩したり、死んだり、蘇ったりすることが、私は本当に楽しいからだ。楽しい、と感じている気持ちは本当だから、それなら結局全部オーライなのだ。オールオッケー、問題なし。私は自分の存在を疑うことすら楽しんでいる。人間、楽しむということが最優先だし、そう心がけなくても、最優先してる。苦しんでる人は、その苦しみを楽しんでるんだし、頑張ってる人はその頑張りを楽しんでる。人が今やってることが、その人の選んだ、自分にとって一番楽しいことなのだ。うんうん。

霊能者、桜月淡雪のお茶会は羨ましいな~。自分で焙じた熱いほうじ茶と、丁寧に出した冷たい緑茶に、手作り和菓子を外で食べられるんですぜ。しかし、とうとう行方が分からない、佐野君は憐れである、と思う。

←文庫化もされています。
舞城 王太郎
阿修羅ガール

帯を見て成る程。私は女子高生青春物と読んだけれど、これって、一応恋愛小説でもあるのか。「恋愛物」のイメージからは、ファーフロムであるとは思うけど。笑 人が沢山死ぬとはいえ、ミステリーとも思えないんだよな。舞城さんが書かれる小説は、通常どこに分類されるのかな。

*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。
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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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