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「猫の紳士の物語」/猫という生き物

 2006-05-13-00:08
 
メイ サートン, May Sarton, 武田 尚子
猫の紳士の物語 

私はこれまで猫を飼う機会には恵まれなかったのだけれど、ああ、「猫を飼う」というのは、きっとこういうことなんだろうなぁ、と考えさせられた物語。

表紙もいいでしょ? 本書の中にあるカラーの挿絵もいい雰囲気。

しかも、この本では「猫」をただ「猫」と呼ぶのではない。本書に出てくる「猫」、トム・ジョーンズ氏は、別名「毛皮の人」とも呼ばれている。「紳士猫」だけに、随分尊重された呼び名ではありませんか。
(ちなみに、あまり関係ないけど、「まえがき」によると、彼のトム・ジョーンズ氏は、「ロリータ」を書いたウラディミール・ナボコフに預けられた事もあるらしい)

目次
まえがき
1  アレクサンダーの毛皮から街の顔猫へ
2  冒険
3  逃亡
4  鱈のごちそう
5  帰郷
6  命名されて、名なし猫と争う
7  トム・ジョーンズは万事を掌握する
8  ジョーンズの試練
9  またたびの二日酔い
10 ねずみは逃走中
11 主人はだれだ
12 紳士猫の第十一戒、または窓際猫の意見
訳者あとがき

自ら望んで出奔し、街にそれありと知られた猫となりながらも、まだ名もない紳士猫だった「彼」は、あらゆる面で彼にふさわしいハウスキーパー、すなわち家主でも世話係でもある同居人を探索する事を思い立つ。

どんな猫でも知っている理想的なハウスキーパーとは、中年の独身女性(オールド・ミス)であり、できれば庭付きの小さな家に住んでいることが好ましい。子供たちといえば、正直出来るだけ避けたいもの。彼らはマナーもまだ身につけてはいないし、ハウスキーパーの気持ちを乱して、務めを忘れがちな存在なのだから。

漂泊や渡り歩きを繰り返した「彼」は、いつしか理想的なハウスキーパー、「やさし声」と「ぶっきら声」姉妹のもとへとたどり着く。英文学のヘンリー・フィールディングより、トム・ジョーンズと命名された彼は、健やかなる時も、病の時も姉妹のもとで過ごし、愛を知るようになる。

毛皮の人とはまた、ひとり、例外的にはふたりの人間を愛すようになり、生涯を人間とともに暮らそうと決めた猫のことでもあります。こんなことはその人間が自分の一部を猫だと想像し(トム・ジョーンズはぶっきら声が時どき、ごろごろとのどをならそうとすることに気づいていました)、猫のほうでも、自分の一部は人間だと想像していないかぎり起こりません。おたがい、もちつもたれつなのです。毛皮の人は、他者の心のわかる、デリケートでていねいで寛大な、いわば猫らしい人間の養子になるべきなのです。

猫って、「ヒトデのような手を結んだり開いたり」するんですかね。
あの手がむにーっと開くのかと思うと、ぐわー、可愛い!

自由や威厳、尊厳や慎みを重視する「紳士猫」トム・ジョーンズ氏。気まぐれに見える猫にも、うーむ、色々な彼らの事情があるのかもしれませんなぁ。

*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。
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つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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