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「桜庭一樹読書日記」/読めよ、生きよ!

 2008-03-16-21:41
桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。
(2007/08)
桜庭 一樹

商品詳細を見る

現在も、東京創元社のこちら で連載されている、Webの読書日記の2006年2月~2007年1月分の書籍化です。

この本のいいところは、本文は上段にあるんだけど、下段に書影と、桜庭さんご自身や、編集のK島氏による簡単な本の紹介が載せられているところ! 何せこの「読書日記」には本がざばざばと贅沢に出てくるので、本の洪水に溺れないためにも、この構成は実にいいねえ。

桜庭さんにとっては、呼吸すること=本を読むことなんじゃないかというくらいに、とにかく、日々、本を読んでおられる。面白い本を読んでは、面白いっ!と叫ぶこの感性、この密度の読書の中で保っておられるのが凄いよなぁ。

桜庭さんが本を読んでないのは、直木賞受賞作でもある「私の男」を書くために音楽漬けになっている時くらい。意識的に本を読まず、自分を追い詰めているこの時期には、桜庭さんはどんどん痩せていってしまうのです(ま、これは「読んでない」せいだけではないとは思うけど)。

以下、本読みとしての心意気に、こちらも感動だった箇所。そうだよねえ、「やさしい」本ばっかり読んでると、自分がどんどん偏っていく気がするのだ。

わたしは普段、本や映画を選ぶときに、人が薦めるものをなるべく入れるようにしている。自分の選択だけだとどうしてもかたよって、その場所がせばまっていってしまう。せばまり続けるとちいさくなって完結して、そうなったら、死ぬ。(二〇〇六年八月のp144より引用)


帰宅して、なにを読もうかなぁと積み本を眺めていたら、なにか急に、怖くなる。東京に戻ってきたので新刊がいくらでも手に入るのだが、いや、自分の本も出たときは新刊なのだが、新たに出る注目の本ばかり追いかけると、まるで流行りのJ-POPを消費する若者のような心持ちで読んでしまう気がして、手が止まる。
 こういうことを繰り返したら、作家も読書も聞き分けがよくに通った、のっぺりした顔になってしまうんじゃないか。みんなで、笑顔でうなずきあいながら、ゆっくりと滅びてしまうんじゃないか。駄目だッ。散らばれッ!もっと孤独になれッ!頑固で狭心で偏屈な横顔を保て!それこそが本を読む人の顔面というものではないか?
(中略)
みんな、足並みなんか、そろえちゃ、だーめーだー……。古い本を!古い本を!むかしの小説を!読まないと死ぬゾ。
二〇〇六年十一月のp211-212より引用)

死ぬ死ぬ出てきちゃいますが(笑)、この切迫感も桜庭さん独特なのかなぁ。ご自身の小説は、私は「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」しか読んだことがないんだけど(そして、あまりの救いのなさに大ダメージを受けた)、桜庭さんの尖りや切迫感が少し理解出来たように思いました。
そして、本読みとしての目は実に確か! 自分が読んだ本については、うんうんとうなずきながら読んじゃうし、凄い本を凄いスピードで読んでるところには驚愕してしまうなぁ。普通、こんな濃い密度で読めないよ~。凄い本を探すのに、この本はオススメです。

■とりあえず、ざっくり気になったところのメモ■
愛についてのデッサン―佐古啓介の旅 (大人の本棚)
キャロル・オコンネル
淑やかな悪夢―英米女流怪談集

目次
二〇〇六年二月 読書にまつわるすごいこと(たぶん)を発見する。
二〇〇六年三月 町中に”なぞの女”がいる、気がする。
二〇〇六年四月 ジョン・ランプリエールが辞書になる!
二〇〇六年五月 夏木マリと、カー談義する。
二〇〇六年六月 直毛なのに、アフロである。
二〇〇六年七月 バナナの皮で、世界が滅亡する。
二〇〇六年八月 傑作の前を、歌って通りすぎている。
二〇〇六年九月 百匹の蠅が死に、百人の老人がやってくる。夏が、終わったのだ!
二〇〇六年十月 片手に二十世紀梨、片手に豆腐竹輪の夜である。
二〇〇六年十一月 「ビバビバ都会!野戦病院!」である。
二〇〇六年十二月 少年になり、花を買うのだ。
二〇〇七年一月 書店はタイムマッシーンである。
あとがき

コメント
読みました~♪
とにかく面白かった! とにかく本が読みたくなった!!
、、、でも、紹介されてる本をとてもじゃないが覚えきれない、という困った状態です。

桜庭さんの小説自体は、基本的に”少女が主役”という苦手な設定につい引いてしまうのですが、、、
これを機に、彼女の作品をもうちょっと読んでみようかな、とも思ってます。

いやそれよか、やっぱ本書で紹介されてた膨大な「凄い本」を、読んでみたいですよね~~~。
【2009/02/18 14:42】 | いちみ #uwfcZnw2 | [edit]
いちみさん、こんばんは~。トラバありがとうございます♪

読書欲がふつふつと湧いてくる本ですよね。笑
そして、「覚えきれない」に、まったく同感であります。

桜庭さんの小説自体はねえ、うん、私もたぶんちと苦手にしている面があり、そこは深入りしなくても良いのかな、と。
ただ、本読みとして、物凄くリスペクトするというか…。
<って、作家に対してそれはどうなんだ。
ま、最近の桜庭本は、何せ図書館でも凄い予約待ちなんで、その辺はほとぼりが冷めたころに読んでみようと思います~。

桜庭さんのネットの方で知った「スゴ本」としては、シャーリイ・ジャクスンの「ずっとお城で暮らしてる」、山口瞳さんの「血族」も面白かったです。
【2009/02/24 21:11】 | つな@管理人 #- | [edit]












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  • 読了:『桜庭一樹読書日記 -少年になり、本を買うのだ。』【日々是げんじつ】
    「桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。」 著:桜庭 一樹  東京創元社の Webサイト・Webミステリーズ! にて連載されている「桜庭一樹読書日記」を書籍化した単行本。 今しらべたところによると、2006年3月~07年2月 掲載分ということで、続く1年分は『書店
【2009/02/18 14:33】
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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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