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「支那そば館の謎」/北森さんの地方シリーズ?

 2006-06-29-23:16
 
北森 鴻
支那そば館の謎 

表紙に裏京都ミステリーとある通り、これは京都を舞台にしたミステリーの
連作集。

目次
不動明王の憂鬱
異教徒の晩餐
鮎踊る夜に
不如意の人
支那そば館の謎
居酒屋 十兵衛

観光客で賑わう渡つき橋から、山道のアップダウンを繰り返す事約二十分。嵐山の奥の奥に位置する大悲閣千光寺。寺男として勤める有馬次郎には、広域窃盗犯としての過去があった。全てを知りつつ、赦し見守る住職の下で、彼は修行の日々を送るのであるが、京都みやこ新聞文化部の自称エース記者、折原けいが持ち込む様々なトラブルに巻き込まれ、時に山を降りる事になる。

地方を舞台にしたミステリーであり、「ちょい悪」な過去を持つ主人公、頭が上がらず敬愛する人物が主人公にいるところなど、博多を舞台にした
「親不孝通りディテクティブ」 と似ている感じ。ただし、こちらの方が、ギャグ色が強く、ライト。本自体もソフトカバーだしね。

大日本バカミス作家協会賞受賞作家であり、著作『鼻の下伸ばして春ムンムン』で知られる水森堅ことムンちゃんの人物造詣、寿司割烹・十兵衛の大将が作る料理などが魅力的。でも、主人公とコンビを組む新聞文化部記者、折原けいとのやり取りが、かなり上滑りしているので、ちょっと好みが分かれるかな。

ムンちゃんが出てくるのは、途中からなんだけど、やたらとキャラクターが立っているだけあって、続編であるぶぶ漬け伝説の謎にも出てくるみたい。
うーむ、ムンちゃんが出てくるのならば、続きもちょっと読んでみたいなぁ、とまぁ、そんな感じ。時に少々後味の悪いお話もあれど、全体的にはライトにライトにさっくり楽しむお話群。

 
北森 鴻
ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミステリー 
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