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「雑居時代」/どたばた同居生活

 2008-06-07-22:04
雑居時代 上 (1) (集英社文庫 52-G)雑居時代 上 (1) (集英社文庫 52-G)
(1982/07)
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雑居時代 下    集英社文庫 52-H雑居時代 下  集英社文庫 52-H
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氷室冴子さんのコバルト文庫には随分お世話になりました。当時、小遣いのほとんどを注ぎ込んでは買ってたなぁ。そして、その内何冊かの本は実は未だに手元にあったりします。「シンデレラ迷宮」を手放してしまったのは、今思うと勿体なかった。一般に”明るくてたくましい少女”を描いたとされる氷室さんだけれど、氷室さんの描く少女たちは、実は明るいだけではなくって、「さようならアルルカン」、「白い少女たち」のようなある意味暗いお話もあったし、例えば瑠璃姫のお人好しで涙脆いところなど、その幅のある人物像が魅力でした。何よりも、お話の中の彼女たちは、生き生きと活躍していたしね。

さて、私の手持ちのこの「雑居時代」は、なんと昭和61年発行の第34刷のものだったりします。何がすごいって、こんな古い本の表紙があのamazonでしっかり出るということ!(新刊だって、出ないやつもあるのにさ) たぶん、この表紙は私が持ってるものと同じもの。それだけ、ロングセラーだと言えるのでしょうか。…amazonで表紙が出る出ないの基準も良くわからないけど。

さて、雑居時代は、才媛にして強烈な二重人格者「倉橋さんちの数子ちゃん」と、漫画家を目指す三井家弓、地方派クリスタルにして、能天気ハンサムボーイ、安藤勉の三人が営む共同生活を描いたコメディです。これ、今読んでも、キャラが立ってて好きだなぁ。数子が二重人格となった原因である憧れの譲叔父、彼の妻となった数子を数段上回る曲者の清香、譲の教え子にして彼を狙って数子と共同戦線を張っていた山内鉄馬など、脇の人物も抜かりなし。ま、譲については、憧れの君であるからして、他の強烈な人々に対して、キャラという程のことはないような気もするけど。

基本は数子を主人公としているんだけど、番外編の家弓の事情とか、鉄馬の事情も面白い。氷室さんは脇役をもとっても愛している気がして、それは「ジャパネスク」における小萩や守弥の日記もそうだし、「なぎさボーイ」「多恵子ガール」はいいとして、さらに「北里マドンナ」、「蕨ヶ丘物語」まで出ている所にも表れていると思うのです。広い世界に出ていく物語ではないのかもしれないけれど、そういう人の関係性を色々な面から描き出すという点で、得難い作家さんだったのではないかなぁ。何よりも自分が作り出したキャラに愛情たっぷりだった気がして、「ブンガク」としてはそれはプラスには働かないかもしれないけど、同じく少女だった読者としてはその世界を共有出来た気がして大好きでした。

「ジャパネスク」もいつの日か再開されるんだと信じていたのだけれど…。氷室冴子さんは6月6日に逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。冊数が手ごろなところで、「雑居時代」を再読してたんだけど、これから「ジャパネスク」も引っ張りだしちゃおうかな。
目次
(上巻)
第一話 かくして雑居生活は始まるのだった
第二話 (番外編)家弓(あたし)には家弓(あたし)の事情があった
第三話 とりあえずハッピーエンド―嫁小姑戦争に終わりはあるか?
第四話 彼はジャムしか愛さなかった
第五話 買われた花嫁は紅バラを拒んだ
第六話 人生は百万のリハーサルと体力を要求する芝居だ
(下巻)
第七話 漫画家ほど素敵な商売はない!……と思う
第八話 哀愁のトム―その時、彼はキャベツを買った
第九話 ヒロインの条件は”絵になる”ことなのだ
第十話 (番外編)嗚呼、受難の日々―鉄馬(ホモ)には鉄馬(ホモ)のいわくいいがたい苦しみがある
第十一話 続・嫁小姑戦争
あとがき
コメント
ああ…これも懐かしいですね。
悲しいニュースでしたが、それをきっかけにいろいろ思い出しました。

私も氷室冴子さんをはじめコバルト文庫には大分注ぎ込みました。
自分の読書人生を語るとしたら欠かせない部分です(笑)
でも私はほとんど手放してしまったので、まだお手持ちのつなさんがうらやましい! もう読まないし場所をとるからいいや、と軽く思った若い自分がうらめしいです。今もう一度読みたいものがたくさんあります…。
【2008/06/09 00:34】 | マキ #- | [edit]
マキさん、こんばんは。
今となっては、数子ちゃんくらいの性格は可愛いものかもしれませんが…。笑

うふ、やはりマキさんとは同世代なのでしょうか。
私もコバルトは外せないです~。
お小遣いは、私は基本的に氷室さんのを買って、友達と貸し借りしてましたね~(久美沙織さんの「丘ミキ」を買う子とかいろいろ)。
うんうん、子供のころに読んだものって、やっぱり懐かしいですよね。
私も手放してしまって悔しく思っているものもありますよ。

新聞で、新井素子さんの追悼文を読みました。
やっぱり早すぎます…。
【2008/06/10 22:22】 | つな@管理人 #- | [edit]












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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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