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「お鳥見女房」/心やさしき、お江戸は鬼子母神近くに住む人々

 2006-08-21-22:20
 
諸田 玲子 お鳥見女房 

矢島家は、代々御鳥見役を務める少禄の御家人。「御鳥見」とは鷹の餌となる鳥の生息状況を調べる役職で、将軍家の御鷹場の巡検と、鷹狩のための下準備が主たる任務。珠世の夫である入り婿の伴之助が、当主としてお役目を務め、更に嫡男の久太郎も見習い役として出仕している。今は隠居の身であるが、珠世の父、久右衛門もまた、現役時代は御鳥見役を務めた。

さて、そんな矢島家に思わぬ居候がやって来た。最初の居候は、父・久右衛門が、過去、一度だけ酒を酌み交わした事を頼りにやって来た、小田原藩の脱藩藩士、源太夫。子攫いに間違えられる程の、無精髭にうらぶれた姿なれど、この源太夫、なかなか豪快で朗らかな人物。なおかつ、実は腕も立つらしい。そして、少禄の矢島家に世話になるのは、源太夫だけでなく、実は彼には五人の子がいて・・・。更に、脱藩の原因となった果し合いにより、源太夫を父の敵と付け狙う、沢井多津までもが、矢島家に厄介になることになり・・・。

こうして、何だかおかしな同居生活が始まり、矢島家の賑やかな日々が幕を開ける。

目次
第一話 千客万来
第二話 石榴の絵馬
第三話 恋猫奔る
第四話 雨小僧
第五話 幽霊坂の女
第六話 忍びよる影
第七話 大鷹狩

短編が連なっていくスタイルで、小さな出来事がある度に、矢島家の季節もまた巡ってゆく。第七話では、矢島家に居候が増えてから、約一年が過ぎている。

さて、多津は源太夫を父の敵と恨んだままでいるのか。浪人の源太夫は仕官先を見つけることが出来るのか。また、御鳥見役の裏のお役目のために、沼津へと旅立った伴之助は果たして無事でいるのだろうか。

これらのうち、幾つかの疑問には答えが与えられるけれど、実は、これ続編があって、そこに繋がっちゃっているみたい。図書館で見かけたとき、一緒に借りてくるのだった、と今、臍を噛んでいる。

何ともまろやかな、肝っ玉母さん(二十四の子供がいるとはいえ、まだ四十歳なんだけど)、珠世が実にいいし、周りの人物たちも良い。次男ゆえに悩む久之助、久之助の友人、隼人と妹、君江の淡い恋、源太夫の子供たちによって若返った久右衛門、その久右衛門が決して語らない過去の裏のお役目、矢島家で過ごすことによって、頑なな心がほぐれていった多津・・・。その変化はみな、緩やかなれど、確実に変わっていく。それぞれ、互いに思い合う姿も美しい(源太夫の大飯喰らい&図々しさはちょっとすごいけど。笑)。

「犬吉」 における、一本気な犬吉も良かったけれど、温かでまろやかな珠世さんも良いよ~。

←文庫化もされているようです。こちらの表紙は、単行本に比べ、時代時代しておりますが、構えずするっと読める時代物でありまする。

   
← 今、調べたら、続編いっぱい出てました。汗
  ・・・私が知らないだけで、もしかして人気シリーズだった??

その後、第四作まで読みました♪

■「
狐狸の恋 」/お鳥見女房第四弾
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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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