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「螢坂」/ビアバー≪香菜里屋≫にて・・・

 2006-08-24-00:55
 
北森 鴻
螢坂

「花の下にて春死なむ」
、「桜宵 」に続く、ビアバー≪香菜里屋≫シリーズ第三弾。

三軒茶屋の奥まった路地を抜けた先には、ぽってりと白い提灯が浮かび、そこではいつも、店主工藤が優しい微笑みとともに客を待つ。四種類の度数の異なるビールと、趣向を凝らした酒肴、それに常連同士の他愛無いやり取り、店主工藤の細かい心配りが、香菜里屋の特徴。

こんなお店があったら、行ってみたいよなぁ、と思ってしまう。
(ぬるくなると取り替えられてしまう、ビールの値段はどうなってるの?、などとも思ってしまうけど。笑 ベストな状態でビールを飲むことは、ここ香菜里屋の信条とも言える)

目次
螢坂
猫に恩返し
雪待人
双貌
孤拳

前二作と同様に、ミステリー仕立ての短編が並ぶ。

「螢坂」は他愛無い嘘をつかざるを得なかった女の哀しみが、「猫に恩返し」では町角の人情話に込められた、焼き鳥屋の常連客たちの思いが描かれる。

「雪待人」では、雪を待っていた女が描かれ、そのラストには店主工藤のちょっとした秘密が、池尻大橋のバー「香月」のバーマン、香月から語られる。残り二編では、それについて触れられることはないのだけれど、いつか、このちょっと不思議な人物、工藤の過去についても語られるのかもしれない。

「双貌」はちょっと凝ったお話。作家、秋津が描いた貌。二つの貌は何のため?

「孤拳」は捜し物をしに香菜里屋を訪れた、若い女性、真澄のお話。誰に振るう事も出来ない、ただ自ら眺める事しか出来ない孤独な拳。しかし、それは不幸であるということと、同義ではない。

≪香菜里屋≫シリーズ、第一弾の「花の下にて春死なむ」も読んだのだけど、これはメモを取る前に返却期限が来てしまったのです。そうだなー、なので、大体の印象なんだけど、一作目ではまだまだ「謎」の方が幅を利かせ、店主、工藤の造詣を含め、まだこなれていないような印象を受けた。「花の下にて春死なむ」は、「第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作」とのことなので、「謎」としては面白いのかもしれないけど、人の心の機微や料理を楽しむ私の読み方では、二作目、三作目の方が嗜好に合うよう。
三作目の本作では、料理も絶好調。ほんとに美味しそうなんだ、これが。
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