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「蛍の行方」/お鳥見女房・第二弾!

 2006-08-29-22:21
 
諸田 玲子 蛍の行方―お鳥見女房 

前作、「
お鳥見女房 」において、珠世の夫であり、矢島家の当主である伴之助は、幕府の密命を帯びて沼津に入り、そこで消息を絶ってしまった。次男、久之助もまた父を追って沼津に入り、珠世の心痛を見かねた居候の源太夫もまた彼を追う。

果たして、伴之助は無事でいるのか? 久之助、源太夫の二人は、伴之助を無事に珠世のもとに連れ帰ることが出来るのだろうか。

緊迫した沼津に流れる時間とは異なり、源太夫の五人の子たちが引き起こす騒ぎは相変わらず。とはいえ、源太郎、源次郎の二人は剣術の稽古に勤しむようになり、他の子たちも、武家の子としての躾を喜んで受けるようになるんだけどね(源太夫父ちゃんが帰ってきたときに、吃驚させるんだい!)。

福は福を呼び、災いは災いを呼ぶ。どんなに辛いことが身に降りかかろうとも、笑う門には福来るを実践するような珠世母さんは、どうやってこの辛い主(あるじ)不在、生死も知れぬ二年間を乗り切ったのか?

婿養子であり、本来は「お鳥見役」とは何の関わりもなかった伴之助。お鳥見役にはお鷹様の世話をする表向きの仕事だけではなく、裏のお役目が存在する。嫡男に仕事を譲った後、父親は裏の仕事に就くことが決まりのようで・・・。それはお鷹様に喰い殺される、弱い雀の姿を見るようでもある。裏の辛い役目は、穏やかな日常を愛する温厚な伴之助をも変えてしまう。

伴之助が戻ったその後に、珠世の肝っ玉母さんぶりが、より必要になるのかもしれない。心の傷は難しい。珠世の父、久右衛門もまた、過去のお役目から暗い影を背負いこんでいる。しかし、珠世がいるならば、伴之助に笑顔が戻る日も近いのだろう。珠世には諦めるつもりはない。

目次
第一話 ちまき泥棒
第二話 蛍の行方
第三話 捨案山子
第四話 緑の白菊
第五話 大凧、揚がれ
第六話 雛の微笑
第七話 裸嫁
第八話 風が来た道

このシリーズのいいところは、何ともふくよかな珠世さんの人柄や、鬼子母神近くののどかな情景。さらりと読めるんだけど、爽やかな風がシリーズ通して吹いているような感じ。時代物ではあるんだけど、登場人物たちの悩みは現代的でもあり、またその辺の描き方もいい塩梅。
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つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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