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「巫女」/佇む少女は・・・

 2006-08-30-22:58

皆川 博子
巫子

潔癖な少女の季節。神秘的なもの、潔く美しいものに心惹かれ、またそれらを崇拝する彼女たち。ただし、意に染まぬものには、徹底的に厳しいのもまた同じ彼女たちである。

目次
冬薔薇
夜の声
骨董屋
流刑
山神
幻獄
山木蓮
冥い鏡の中で
巫女

「冬薔薇」
勘当同然に、過去、母が追い出された家。母を許さなかった祖父が危なくなり、その家に招かれた典子。汐子伯母は絶え間なく喋り捲り、典子は自分そっくりの少女、異母妹の碧に出会う。

「夜の声」
志乃のもとに深夜掛かってきた電話。それは過去の自分からの電話のようであった。「自殺ゲーム」を繰り返した幼き頃。現実にコップに入れるのは塩であったけれど、少女達の空想の中でそれは確かに毒であった。志乃はまだ幼い声に「十五で死ぬのも五十五で死ぬのも変わりはない」と告げるのだが・・・。

「骨董屋」
既に二人の子がある男の元に、後妻に入ることになった麻子。男との待ち合わせの前に、ふと入った駅近くの骨董屋。そこには不思議な姉弟がおり、彼らはおかしな事を口走る。麻子には全く覚えがないのに、「あこちゃん」、「あこちゃん」と馴れ馴れしい、姉エツ子。無口でありながら、何か訴えるような目をする弟リュウ。彼らは何者なのか?何を伝えにやって来たのか?

「流刑」
彼の最期を看取ることと引き替えに、生活の保障を得て、年老いた夫の後妻に入ることになった「私」。新婚旅行の代わりに、少女時代を過ごした土地へ赴いた彼女は、過去の神事の際に起こった出来事を思い浮かべる。

「山神」
学生時代の友人であった、玲子と和代。画家になった和代は、田舎暮らしを始めた玲子のもとを訪れる。学生時代華やかだった玲子は、見る影もなく老け込んでおり、和代に彼女が信ずるところの、幸不幸の帳尻の話をする・・・。

「幻獄」
幻覚剤の中で見る夢は・・・。タブーは夢の中までにも追いかけてきて、「私」は夢の中でも常に禁忌の世界に閉じ込められる。

「山木蓮」
按摩に訪れた女が語る昔話。彼女が話したくない話に巧みに持っていく客は誰だ?、と思うとゾーっと怖い話。

「冥い鏡の中で」
姉恵子をほとんど崇めていた麻子。その姉や、家族、招待客までが、齢三十一にしての姉の結婚式で一様にはしゃいでいるようである。麻子が信じてきた姉の憎悪、潔癖さは幻だったのか?

「巫女」
別の物語、巫女の棲む家」の母体のような作品であるそう。私小説ではないけれど、体験が七割ぐらい入っているとのこと。これが実体験とは・・・、と驚く話。「巫女」にされた少女の辛さ。

どれもこれも、読んだ後に心がしんとするような物語。

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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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