スポンサーサイト

 -----------:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

「トロルのなみだ」/涙の効用

 2006-09-13-22:34
リン ストッケ, Linn Stokke, Hans Normann Dahl, やまのうち きよこ,
ハンス・ノルマン ダール
トロルのなみだ

絵本のオチを紹介するのは野暮だよな、と思いつつも、今日はこちらを。

可愛らしい絵の北欧の絵本。表紙扉には、「日本で出版=トロル級の成功!―ノルウェーの新聞記事より」とある。

湖をいくつも越えた山の奥。高い山に囲まれた深い森の中に、トロルの子、トリムの家がある。トロルとはまあるい顔に、まあるい鼻、まあるい目を持ち、足の指に苔が生えている、そんな生き物。表紙にある絵は、トリムとトリムの父さんの後姿。

さて、トロル村には村長はいないけれど、みんなで決めた規則がある。その中の一つは、「涙を出してはいけない」というもの。涙が出そうになったら、こみ上げるそれをぐっとのみ込まねばならず、万一涙が落ちた場合には、長老達が誰にも見られないうちに、その涙を掬い取って湖に捨てるのだ。

しかし、涙が出ない、涙を出すことがないというのは、果たして幸せな事なのか? トロル村には涙があってはいいけないというのは、決まり事なのだけれど・・・。

ある日、トリムの大好きな父さんが病に倒れ、父さんはまるで冬の花の様に死んでしまう。亡くなる直前、トリムを見つめる父さんの目には、涙がぽっちりと浮かんだ・・・。トリムは父さんの涙をズボンのポケットに入れ、暗い森へ向かって走り出す。父さんの涙は誰にも渡さない!

一人ぽつんと座るトリムに、父さんの涙、ナミダが「ハロー」と語りかける。ナミダはトリムに、ひみつの色の話を教える。それは今までの花にはない、花の色。
「最初の花」に涙を落とす事で、美しい花を咲かせることが出来るのだ。しかし、それは涙を嫌うトロルたちには、見られない色でもある・・・。

トリムはひみつの色の花を求めて、ナミダと共に旅をする。途中、ナミダを奪還しようとする長老たちの邪魔が入ったり、今まで足を踏み入れた事もないマックラ森を通ったり。ミドリ山に向かってトリムの冒険は続く。

たとえ、目で見えなくなっても、それは存在しないことと同義ではない。父さんはいつもトリムと一緒にいるし、消えてしまったナミダもそれは同じ。そして、涙をこらえるばかりではなく、偶には涙を流す事も、ココロの整理には必要なんだよね。
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://tsuna11.blog70.fc2.com/tb.php/428-c578fc0d
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
プロフィール

つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

掲示板その他リンク

ユーザータグ
最近の記事
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

RSSフィード
カウンター

月別アーカイブ
検索エンジン情報
Googleボットチェッカー Yahoo!ボットチェッカー MSNボットチェッカー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。