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「芥子の花」/金春屋ゴメス第二弾!

 2006-11-16-21:44
 
西條 奈加
芥子の花 

一風変わった変形時代物である、「
金春屋ゴメス 」の第二弾!

さて、此度江戸の国を騒がすのは、上質の阿片の噂。阿片は、この独立国家、江戸を出て、亜細亜各国に出回ったらしい。江戸国は、法も政も日本に干渉されぬ独立国であるとはいえ、実は日本の属領であるという微妙な立場。それが阿片に関わったとあれば、たちまち槍玉に挙げられ、江戸の独立国としての地位が揺らぐのは必定。

江戸国からの入り物、出物といえば、そこは外交を司る長崎奉行、ゴメスと裏金春の皆の出番! 一作目のラストで、父親の看病のために故郷の村に引っ込んだ辰次郎が、看病も一息ついて裏金春に戻り、裏金春には更に新たな女人が入る。さてさて、此度の捕り物の首尾は如何?

女っ気の全くなかった裏金春にやって来たのは、こぢんまりした卵形の顔に、すっきりとした一重の切れ長の目が映える三芳朱緒という武家の女。是非にと志願してゴメスの御側勤めになった彼女は、すっきりとした姿形だけでなく、柔術の技にも優れた、強くまた優しい好もしい女性である。

辰次郎達は、様々な品物が売られる異国市で、偶然、麻衣椰(まいや)村の少年、サクに出会う。彼らは江戸に住み着いた、ミャンマーの少数民族であった。芥子坊主を抱く女神、芥子観音を奉り、芥子信仰を持つという彼らの出自は、この阿片騒動に関係しているのか? また、二年前にあったという、麻衣椰村と来本(らいほん)村との争いは?

一作目ではその発想、設定は凄くいいのに、それらが全部活かされていないように感じたのだけど、二作目の本作は面白かったー! 阿片一本で書かれていても、キャラクターたちが良く動き、色々と複雑な要素が絡むため、退屈に陥る事もない。分かりやすい麻衣椰の民は勿論ある意味ダミーであり、ゴメスと不仲の町奉行、筧も勿論、真の敵ではない。真の敵については、根が深そうで、これは三作目にも続いていくのかなー。

江戸趣味のためか若い武士の切腹が相次ぎ、公儀が「ハラキリ死ゼロ運動」を展開していたり、江戸国独自の制度、武士としての職を得るための、武家試験におけるゴメスの武勇伝や、辰次郎と松吉が乗り込む流人島の恐ろしさなど、本筋ではない脇の設定も巧く出来ているなぁ、と感じた。ふふ、島を持たない「江戸」における、「流人島」とはこれ如何に? いや、この島に閉じ込められる羽目にはなりたくないものです。軟弱な日本の青年だった辰次郎も、故郷の村での忍術修行や、道場での修練により、なかなかに強く使える男になっている。素直な心はそのままに、強くなるのだ、頑張れ、辰次郎!
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