「モンスター・ドライヴイン」/B級映画の神さま降臨
![]() | モンスター・ドライヴイン (創元SF文庫) (2003/02) ジョー・R. ランズデール 商品詳細を見る |
目次
溶明(フェイド・イン)/プロローグ
第一幕 オールナイト・ホラーショウ
(ポップコーンと彗星もって)
第二幕 ポップコーン・キング登場
(血まみれコーンと怪物引きつれて)
第三幕 オービット崩壊
(死と破滅、そしてイカレたスクールバス)
エピローグ/暗転(フェイド・アウト)
日本語版字幕担当者あとがき
ジョー・R・ランズデール著作リスト
金曜日の夜、テキサス州最大のドライヴイン・シアター、《オービット》はいつだって大騒ぎ。
しかし、この週末はいつもとは違う。ハイスクール・ボーイのぼくとボブ、ランディ。さらには、街の怪しげな酒場、ダンの店で知り合った、年上のウィラード(肉体的には三歳年上だけど、甘ちゃんなぼく等に比べると、精神的には十も年上のよう!)からなる一行は、連れだって訪れた《オービット》で、思わぬ事態に巻き込まれてしまう。《オービット》に彗星がやって来て、シアターの外は車だろうが人だろうが、何でものみ込んでしまう黒い闇に変わってしまったのだ!
こうして、ドライヴインシアターに閉じ込められてしまったぼく達ほか、大勢の人々(なんてったって、《オービット》は四千台の車を収容出来るのだ)。ホットドック、ポップコーン、キャンディ、ソフトドリンク…。売店のマネージャーは、食料には不足はないと請け負い、続けざまに上映されるB級映画の合間に配給が始まるのだが…。
マネージャーは、州兵が来るまでの辛抱だというけれど、シアターの外は暗闇のまま。勿論、州兵なんてやってこない。外の世界がどうなったかなんて、ぼく等には全くわからないけれど、事態はB級映画そのままに進行していく。
ウィラードとランディは、売店に落ちた稲妻によって、融合したポップコーン・キングになってしまう! ポップコーン・キングの支配がはじまり、生き残った人々はその支配下に置かれるのだけれど…。ぼくとボブは協力して、何とかこの事態をやり過ごす。
本作は「伝説のスプラスティック青春ホラーSF」とのことなのだけれど、スプラスティックなんだけど、ほんのり甘酸っぱい感じの青春をしていて、これが何だか楽しいの。主人公もほんのちょっとした悪さを楽しむくらいのごく普通のいい奴だしね(自称”ミスター一般人”)。人食など、色々えぐい場面もあるんだけど、なんてったって、B級だからして、どこかばからしいというか、あほらしい感じの、いい感じの力の抜け具合。そして、B級映画と言えば、隙あらばトゥ・ビー・コンティニュード。終わり方にも、なんだかニヤリとしてしまうのです。
□その夜の《オービット》の上映作品リスト□
・「アルバート・ショック」
・「死霊のはらわた」
・「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド ゾンビの誕生」
・「大工道具箱連続殺人(ツールボックス・マーダーズ」
・「悪魔のいけにえ」


これがエンドレスで流されるというだけでも、かなりゾッとしないよなぁ。
(しかも、検索するとたくさん出てきて、上に載っけた画像があっているかどうかもわからない…)




