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「バーナム博物館」/飛翔する物語

 2007-02-28-21:51

スティーヴン ミルハウザー, 柴田 元幸

バーナム博物館 

なかなか不思議で雰囲気のある表紙なんだけれど、出ないようです、残念。

読み終わってもやもやと考えていた事を、「訳者あとがき」にてずばり書かれておりました。
それはこの本のテーマが、「過剰な想像力を抱え込むことの甘美な呪い」であるということ。
想像力は現実を超えて、軽やかに、軽やかに飛翔してゆく・・・。

目次
シンバッド第八の航海
ロバート・ヘレンディーンの発明
アリスは、落ちながら
青いカーテンの向こうで
探偵ゲーム
セピア色の絵葉書
バーナム博物館
クラシック・コミックス#1

幻影師、アイゼンハイム
訳者ノート
訳者あとがき

七つの航海で終わるはずの、シンバッド(シンドバッド)の第八番目の航海(シンバッド第八の航海)、全くの無から自らの想像力によってのみ、幻の女性を創り出すロバート・へレンディーン(ロバート・ヘレンディーンの発明)、ウサギを追いかけてひたすら落ち続けるアリス(アリスは、落ちながら)、上映が終了した映画館の中で、スクリーンの中に入ってしまう子供(青いカーテンの向こうで)、「探偵ゲーム」のプレイヤーたちとゲーム盤の中の世界(探偵ゲーム)、セピア色の絵葉書の中に、私が見たもの(セピア色の絵葉書)、空飛ぶ絨毯、人魚など、あらゆる不思議なものが陳列されたバーナム博物館(バーナム博物館)、コミックスの中のコマの世界(クラシック・コミックス#1)、全てが雨に溶けていく()、世紀の奇術師、アイゼンハイム氏の生涯(幻影師、アイゼンハイム)。

雰囲気が好きなのは、子供の頃の、映画館への恐れが混じった憧れや、映画の映し出されるスクリーンの向こうを描いた「青いカーテンの向こうで」(スクリーンの向こうに、映画館のどこか奥深くに、映画の登場人物たちが隠れていないとどうして言える?)。

面白かったのは、「探偵ゲーム」、「バーナム博物館」、「幻影師、アイゼンハイム」。

探偵ゲーム」は、アメリカで最もポピュラーなボード・ゲームの一つ、「クルー」が元になっているそう。ゲーム盤中央の黒い封筒に隠された、犯人、犯行現場、凶器のカードを当てるのが最終目的。デイヴィッドの誕生日に集まった、ジェイコブ、マリアン、デイヴィッドのロス家の三兄弟と、招かれざる客、ジェイコブのガールフレンドのスーザンの四人で行う、「探偵ゲーム」。現実の緊迫した彼らの様と、ゲーム盤中のコマたちの生が絡み合う。

幻影師、アイゼンハイム」。並外れた技量を持つ、奇術師のアイゼンハイム氏は、とうとう一般の奇術の枠をも超えて、幻術の枠へと進んだようである・・・。アイゼンハイム氏が夜毎の舞台で登場させるのは、幻の少年や少女。言葉も発するし、会話も出来る、しかしながら現実の人間が触れることも出来ない彼ら。さて、どこからどこまでが幻影だったのか・・・?

クラシック・コミックス#1」などは、ちょっと読むのが辛かったけれど、幻想的で奇妙な味に満ちた物語たち。

 ← 新書も。「白水Uブックス 海外小説の誘惑」だって。
            こちらのシリーズも気になります。??

コメント
つなさん、こんにちは~。
TBとコメントがとっても遅くなっちゃってごめんなさい~。

「青いカーテンの向こうで」も良かったですよね。
読みながら自分も子供の視点になって足を踏み入れてましたよ。
でも帰って来られて良かったですよね。
彼には異界はまだ早い…
探偵ゲームのあのゲーム、一度やってみたいと思いません?
日本にも入ってるそうなんですけど全然知りませんでしたよ。
たとえやってみてもあんな風にはならないと思いますが…
今になってみると、ゲームの中の世界の方が現実味が強かった気もします。
【2008/10/13 08:17】 | 四季 #Mo0CQuQg | [edit]
四季さん、こんにちはー。
いえいえ、わざわざありがとうございました。
時間が経ってからの方が、かえって面倒ですもの~。

ね、「青いカーテンの向こうで」も良かったですよね♪
想像力すごすぎだけど。笑
探偵ゲームのあのゲーム、うん、私もやってみたいと思いました!
でも、私、この手の心理戦を要するゲームって、めちゃくちゃ苦手なんです…。
ゲームの中の彼ら、イキイキしてましたよねー。

そうそう、ダニエル・ペナックの例の「散文売りの少女」を借り出してきましたよー!
でも、これが予想外に分厚くて、読む前からビビってます。笑
白水uブックスになると、これもまたあのさっくり手になじむサイズに収まるのでしょうか…。不思議だなぁ。
【2008/10/13 22:03】 | つな@管理人 #- | [edit]
おおー、「散文売りの少女」。
私も丁度借りてきたところなのです。
そして予想外に分厚くてビビってるのも一緒…(笑)

でね、最初の方をちょっとだけ読んでみたんですが
いきなり2冊目の激しいネタバレが…!
2冊目を読まなくても大丈夫になっちゃいそうなぐらい
簡潔に明瞭にストーリーが語られてるんですよー。
どうしましょう?
(と言われても困りますよね… 汗)
【2008/10/14 18:01】 | 四季 #Mo0CQuQg | [edit]
四季さん、こんばんはー。

わー、偶然ですね。笑 一緒一緒!
おお、二冊目のネタバレ!
うん、でも、実はもうすでに二冊目をあきらめつつあるので…。
読んでみてまだ興味があったら、探してみます…。
(ああ、これ、確実に読まないパターン!笑)

そうそう、「階級に~」のお話の続き、こちらに書いちゃいますが、まんまジーヴスなわけじゃないんですね。
でも、とにかくウッドハウスものは楽しいですよーー。
私はまだ二冊しか読んでないんですけど、ぼちぼち楽しみに読んでいこうと思っています♪
四季さんもぜひぜひ。<って、また増えてるから!笑
【2008/10/14 23:12】 | つな@管理人 #- | [edit]












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【2008/10/13 08:11】
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つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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