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「不思議な少年 第44号」/マーク・トウェインの不思議小説

 2007-04-05-23:26
マーク トウェイン, 大久保 博
不思議な少年第44号

1490年の冬のこと。オーストリアは世界の中心から遠く離れたところにあり、いまだ「中世の時代」、「信仰の時代」にあった。オーストリアのど真ん中にあるその村は、深い平和に眠り、まどろんでいた。村の少年達にとって、躾と言えばそれは良きカトリック信者たれ、ということ。知識は平民などには必要のないものであり、神や神父に対する敬意のみが必要であると、教会は言う。

さて、その村近くの古城で、シュタイン一家が教会には内緒で新しい技術である印刷業を営んでいた。語り手であり、見習い工のアウグスト・フェルトナーを含むこの一家は、アウグストいうところの「ごちゃまぜの家族」であり、主人の血縁者や、印刷係りや見習い、家政婦や下女たちからなる。

ある吹雪の日、このシュタイン一家の前に、貧しい身なりの、けれど気高い顔をした、一人の少年がどこからともなく現れた。仕事の代わりに、食べるもの、寝る所をもらえれば、給金はいらない、ここで働かせてくれと少年は懇願する。

「第44号、ニュー・シリーズ864962」と名乗る謎めいた彼に、主人は食事と宿と、見習い工の職を与えるが、それを不満に思う人々が、彼に無理難題を吹っかける。ところが少年はどういう手段でか、それらの問題を難なくやっつる。彼を快く思わない人々の不満は増すばかりであり、少年への苛めもまたエスカレートする。私、アウグストは少年を気の毒に思い、(他の皆に見つからない範囲で)彼の手助けをし、彼と友だちになる事を望むのだが・・・。第44号と名乗るこの少年は一体何者だったのか??

うーん、何だかおかしいぞー、と思いながら読んでいたんだけど、あとがきによると、本書はマーク・トウェインの死後に発表されたものだとの事。更にこの物語の大部分は1902年と1905年の間に書かれ、1908年には全て書き上げられていたものの、綿密な推敲の機会もないまま、トウェインはその二年後に亡くなったのだという。物語の途中で登場人物の性格が変わったり、最初に出てきた人物が後に全く登場しなくなるのは、どうもこのためであるようなのだ。で、このあとがきには、このことについて、「物語全体で見ればそれはごく些細なことのように思われる」とあるのだけれど、うーん、私にはそうは思えなかったなぁ。最後まで、物語にノレませんでした。

宗教の話、迷信の話、頑迷な精神の話、全ての呪縛から自由である精神の話。精神のみであるならば、人は時や場所を越え、どこまでも飛翔していく事が出来る。多分、そういう話をしたかったんだろうなぁ、と思うんだけど、これ、上下二段組の259ページが必要だったのでしょうか・・・。いつか面白くなるはず、面白くなるはず・・・、と思いながら読んでたら、そのまんま最後までいってしまいましたよ。

途中から、この第44号が厚かましくなってしまって、彼に対する興味、好意がどんどん薄れていったあたりも、敗因ですな。主たる登場人物を好きになれない物語というのは、結構辛いものですよね・・・。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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