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「ガニメデの優しい巨人」/人類はどこから来たのか?

 2008-04-30-23:39
01714635.jpg
ガニメデの優しい巨人 (1981年) (創元推理文庫)
(1981/07)
ジェイムズ・P.ホーガン

商品詳細を見る

「星を継ぐもの」の続編です。お馴染みのハントとダンチェッカーも活躍するのだけれど、今回出てくるのは人類だけではなく、異星人であるガニメアン、心優しき巨人たち。そう、今回はいわゆるファースト・コンタクトものでもあるわけです。

amazonから内容紹介を引きます。

 木星の衛星ガニメデで発見された異星の宇宙船は二千五百万年前のものと推定された。ハント、ダンチェッカーら調査隊の科学者たちは、初めて見る異星人の進歩した技術の所産に驚きを禁じ得ない。そのとき、宇宙の一角からガニメデ目指して接近する物体があった。遥か昔に飛びたったガニメアンの宇宙船が故郷に戻って来たのだ。

高度な科学知識を持ち、また、大きく頑丈な体格を持ちながら、争うことも互いに責める事も知らない心優しき巨人たち。彼らが乗っていた宇宙船は、二千五百年前に母星、ミネルヴァを出発したが、思わぬ故障により、二千五百年後の現代に至るまで、その動きを止める事が出来ず、どこにも到達することも出来なかったのだ。彼らガニメアンたちは、二千五百年前に何を求めて旅立ったのか? 

彼らの帰るべき場所であった惑星、ミネルヴァは、既にガニメアンとは正反対とも言える暴力的性向を持つ、ルナリアンたちによって破壊されていた。失望を味わいながらも、地球の科学者たちと関係を深め、ついには地球への訪問も果たすガニメアンたち。人類は異星人とのコンタクトに熱狂するが、ガニメアンたちは伝説の<巨人の星>を目指して、再び旅立っていく。

彼ら、常に慎重を期するはずのガニメアンたちが、快適な地球での生活を捨て、伝説にしか過ぎぬ星を目指すのはなぜなのか。彼らがミネルヴァを旅立った二千五百年前、時をほぼ同じくして、ミネルヴァ陸棲の動物たちが絶滅したのはなぜなのか。今回も、見事にまとめてくれます。途中、振り落とされそうになりながらも、あちらこちらに散りばめられた謎がぴたぴたとはまり、解かれていく様はやっぱり圧巻。

前回はね、人類の生命力よ万歳!、という感じだったんだけれど、今回は心優しく賢い巨人たちに比べると、人類のほとんどはしたないとも言える生命力や、攻撃性が途中までは恥ずかしくも思えるのだけれど…。そうはいっても、ジェイムズ・P・ホーガンは、きっととても楽観的で明るいものの見方をする人なんだろう。人類に対しても、ガニメアンたちに対しても、やっぱりその目線はあくまで温かい。

それは、まさに扉にある妻への言葉のように。

若草は、たとえ日陰に生出でようとも丹精によってきっと育つものだと私に教えてくれた妻リンにこの書を捧げる

勿論、そのマイナス面を理解しながらも、進歩であるとか、進化、前に進んでいくことを、丸ごと肯定しているように思うのです。

いま一つ、今作において、大きな存在感を示しているのが、ガニメアンたちの宇宙船、<シャピアロン>号のコンピューターである、ゾラック。インターネットもそんな感じと言えばそうだけれど、こんな双方向性を持つ存在に慣れてしまったら、そこから引き剥がされてしまった時に、物凄い喪失感に襲われちゃうんじゃないかなぁ。ハントなんか、この後が辛そう。ゾラックは、アン・マキャフリーの「歌う船」の鋼鉄の乙女、ヘルヴァもかくや、という存在なのです。

すっかり、彼らガニメアンたちのファンになってしまったので、次の「巨人たちの星」もぜひ読まなくては! ここまで読んでも、相変わらず、「星を継ぐもの」のプロローグはまだまだ謎だしね。
SF
コメント
SFの感想は、ぼくにとって つな さんのブログの魅力のひとつです。
ホーガンも昔ひとつふたつ読んだはずだけれど、いまひとつ、ぱあっとおもしろい、という感じでもなかったような…。というより、よく憶えていないのです。
『ガニメデの優しい巨人』て、こういう話だったのですか。
ぼくは『幼年期の終わり』も苦手だったから、ファースト・コンタクト物が苦手なのかも知れません。
【2008/05/01 23:00】 | ディック #22hNL7Yc | [edit]
ディックさん、こんばんは~。
わー、嬉しいけど、とっても意外でした。笑<SFの感想
今まで、ずっと敬遠してて読めてなかったので、ある意味、新鮮な気持ちで読めているのかもしれません。
間違って読んじゃってたりして、とドキドキしながらだったりもするのですが。笑
(というわけで、ええ、たぶん、「ガニメデの優しい巨人」はこんな話だと思うんですが…)
「幼年期の終わり」はクラークでしたっけ。今だったら、古典新訳版も出てるみたいですね。クラークは、流行ってた時に「2001年」を読んだのみなんですが、いま一つぴんと来なかったような覚えがあります。
こちらの力量不足だったのか、合わなかったのかは不明ですが、私は基本的に明るいSFが好みのようです。ハードSFかどうかというよりも、暗いかどうかが重要みたい…。
【2008/05/02 21:58】 | つな@管理人 #- | [edit]
こんばんは。
こちら(fc2)に移られてからは初めての書き込みになりますね。
ホーガンのガニメアン4部作は、以前私も読んだのですが、1作目が断トツで面白かったのと、世間ではあまり評判の良くなかった(?)4作目が、以外にも私には、その舞台設定が(3作目までとは大きく異なって)非常に新鮮で印象的だったのを覚えています。
クラークの『幼年期の終わり』も新訳版で読みたいと思っています。
【2008/05/05 23:23】 | nanika #- | [edit]
nanikaさん、こんばんは~。
おお、そうですね、初ですね♪
こちらにもお運び下さり、ありがとうです。
これからもどうぞよろしく~。

さて、そうそう、一作目が良いよいと聞いていたので、実は二作目にあまり期待してなかったのです。笑
私は一作目ももちろん面白かったんですが、二作目もまた違った良さがあるなぁ、と思いました。
おお、nanikaさんがそう仰っているなら、四作目も楽しみになってきました♪
遅くはなるかと思いますが、このシリーズはきちんと四作目まで読むつもりです。

クラークの記事、楽しみにしています!<他力本願。笑
【2008/05/07 22:33】 | つな@管理人 #- | [edit]
「とっても意外」ですかね。
最近、SFは映画はすごいけれど、小説は冬の時代のような感じで、感想も少ないように思います。ぼく自身もあまり読んでいないし…。つなさんは多いほうだと思うのです。
SFはいろいろありますけれど、だいたい下手な作家が多くて読みにくい。はまればめちゃくちゃにおもしろいので、たくさん読みましたけど、なかなかヒットしないんですよね。
【2008/05/14 22:33】 | ディック #22hNL7Yc | [edit]
ディックさん、こんばんは。
あははー、いや、私のような素人の感想でいいのかなぁ、と。笑
そういえば、SFの記事って少ないかもしれませんね。
奇想天外な奇妙なお話は、増えているようにも思うのですが…。
(とはいえ、ああいうのは、純文学に分類されちゃうんでしょうか?)

後追いでSF読んでる利点としては、評価が定まってるものも多いので、はずれを引く率が低いということでしょうか。
何となく鼻が利きやすいというか…。
ディックさんもすでにご存じか、読まれているかもしれませんが、最近の作でいえば、飛浩隆さんの「グラン・ヴァカンス」と「ラギッド・ガール」の”廃園の天使”シリーズが、すっごい良かったです。
残酷な描写も多いんだけれど、飛さんの考えるSFにしびれました。
【2008/05/15 00:10】 | つな@管理人 #- | [edit]












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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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