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「おぞましいりゅう」/りゅうになった姫さま

 2007-06-01-22:50
David Wiesner, Kim Kahng, 江國 香織, デイヴィッド ウィーズナー, キム カーン
おぞましいりゅう
BL出版

かようびのよる 」が楽しかったウィーズナー。
本当はオススメ頂いた他の絵本を読みたかったのだけれど、どうもわが図書館にはないようなので、「りゅう」に惹かれてこちらの絵本を。

目覚めると毒虫になっていたのはカフカの「変身」だけれど、こちらの絵本では美しく、気立ての良いお姫さまが、ある朝目覚めるとおぞましい竜に変身してしまう。

それには勿論理由があって、それは王様が連れてきた新しい妃、王様が森で出会った美しい魔女のせいだったのだ。

お妃は、九×九回腕を振り上げ、三×三回邪悪な呪文を唱える。

 愛を恐怖に、姫をりゅうに変えたまえ
 それは永遠に続くだろう
 王の息子、リチャード王子が
 このみにくいけものにキスを三回与えない限りは

そうして、天蓋付きのベッドで眠りについたマーガレット姫は、ベッドいっぱいにとぐろを巻く醜い竜の姿になってしまった。お腹が減ったりゅうは、王国中のあらゆるものを貪り食う。

周囲の人々には何が起こったか分からなかったけれど、偉大な魔法使いは、りゅうがマーガレット姫であること、りゅうの空腹を宥める術、姫を元の姿に戻すための方法を伝える。さて、姫は無事に元の姿に戻ることが出来るのか?

巻頭のウィーズナーの言葉によると、この物語は、イギリスの民俗学者ジョゼフ・ジェイコブズが「スピンドルストーン・ヒューのみにくいワーム」として再話したものを元にしたそう。さらに元を辿ると、この民話は18世紀の民間伝承の物語詩からきていて、ジェイコブズは物語詩版の主人公オーウェインは、アーサー王伝説のサー・ガヴェインと同一人物であると推測しているとのこと。

ウィーズナー自身は、ベッドで眠った女の子が醜いワーム、もしくはおぞましいりゅうとして目覚めるというイメージに打たれて、この発想を妻であるキム・カーンと共に、二人で自由に膨らませたのだそう。勿論最後は目出度し目出度し、なわけだけれど、最後のお妃の姿もいい。

九×九回や、三×三回という回数、りゅうの空腹を癒すための七頭の牝牛から搾るミルク、数にも何か意味があるのかしらん。こういうのって、大抵奇数だよねえ。

*臙脂色の文字の部分は、本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡下さい。
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