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「桃山ビート・トライブ」/バンドやろうぜ!in 安土桃山

 2008-04-17-21:47
桃山ビート・トライブ桃山ビート・トライブ
(2008/01/05)
天野 純希

商品詳細を見る

自由な信長時代に、自らの魂に「ビート」を刻みつけられた若者四人。

ボーカルこそいないものの、これは安土桃山時代における、「バンドやろうぜ!」だと思うのです。

四人がそれぞれ対等ではあるかと思うんだけど、リーダー的な役割を果たすのは三味線をかき鳴らす藤次郎。突っ走る藤次郎に対して、凸凹コンビのように対をなすのが、少々心配症でもある小兵太。笛担当の彼は作り手から演じ手に転向した過去がある。ここに加わるのは、異国からやって来た黒い肌の弥介。なんと、この名は信長から貰ったもの。彼の太鼓が繰り出すのは、その血に刻まれた躍動感あふれるビート。穏やかな性格の彼はまた、藤次郎と小兵太との仲裁を務める事も多い。さらに紅一点、見ているものの心を掴む、ちほの踊り。滅法強く、大酒のみの大食らい。お色気担当というわけにはいかないけれど、実は美しい娘だったりもする。

この四人、それぞれに共通するのは、ロック魂とでもいいましょうか。パトロンの庇護を受け、貴顕の人々の邸に呼ばれて、一時の余興になるのが成功への道だとしても、観客の熱狂のない所に用はない。

心配症で保守的な小兵太がふらふらと他の一座にいってしまったり、彼らが一時庇護を受けた、豊臣秀次やその一族の悲劇的な結末を描きつつも、基本的には明るい造り。何かと規制がかかり、庶民たちが抑え込まれる中、それだからこそ爆発する生のエネルギーがあるという、そんな物語でした。

観客に立つことを求め、自らも立って演奏する彼ら「藤次郎一座」改め「ちほ一座」のライブのように、一気にガーっと読むのがいいのかも。第20回小説すばる新人賞受賞作とのこと。全てが巧く運び過ぎているとか、口調がやたらと軽いとか、多少気になる点はあるものの、この勢いは悪くない。軽く読んで楽しくなることが出来る。そんな時代小説もありかもしれません。
目次
イントロ
序の譜
破の譜
急の譜
アウトロ
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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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