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「裁縫師」/乙女に捧ぐ

 2007-09-05-20:52

小池 昌代

裁縫師


初めて読んだ作家さんなのだけれど、これ、良かったです。この世界、私は好きだなぁ。

ほんのりと立ち上る官能、僅かな不条理感、これは乙女の物語。

目次
裁縫師
女神
空港
左腕
野ばら

「裁縫師」

六十八歳になった「わたし」が回想する私のふるさと、私の「あのひと」。九歳にして、「わたし」は全てを知った。

「女神」

大学生の「僕」は、偶然降り立った「かぜだまり」の街に妙に心惹かれ、移り住んだ。「かぜだまり」は、この土地で生まれ、この土地で死んで行く人間がほとんどの街。秘かに憧れていた薬局の薬剤師から、「かぜだまり」の宵祭りに誘われた「僕」は、この街のもう一つの顔を知る。「風」は本来通り過ぎていくべきものだけれど、風が溜まるようにそこに留まり、女神を崇めて生きていく者もいる。

「空港」

一年の終わりは「魔の時」。実家で過ごす正月、その魔が直撃して家族と大喧嘩をした洋子は、以来、正月を一人、東京で過ごすことが多くなっていた。そんな何をするわけでもない一人の正月、洋子は叔母から出張先のカナダから帰国する叔父の出迎えを頼まれた。出迎えを頼まれるような不安定さを時に見せるものの、無口な洋子と同様、叔父もまた無口な人であり、洋子にとって二人の間に落ちる沈黙は、これまで心地よいものであった。そうして、洋子は空港で叔父を待つ、待つ…。

「左腕」

タクシーに乗っていて、交通事故に遭った恵子。ぶつかるということ、それは避けられない、避けられなかったこと。衝撃が存在全体を揺さぶり、ぶつかった以上、人はそこから人生をやり直すしかない?

「野ばら」

父と母と兄と美知子。美しい母に、放浪癖のある父、引き篭もりの兄。美知子はそうして四人で暮らしていたのだが…。細い体に熱い感情を秘めた美知子の視線はあくまで醒めている。美知子は鋼鉄のように自由だ。

この本を知ったのは、書評家の藤田香織さんのこちらのサイトが切っ掛けです。
→「だらしな脱出できるかな日記

長らく見失っていたのだけれど、幻冬舎で更新されていたのですねえ。
でも、これ、バックナンバーが読めないんですよ。どうやって読めばいいのー?

小池 昌代さん、次はどれを読もうかなぁ。
カバーにある著者紹介によると、以下の作品で各賞を受賞のほか、小説「ルーガ、エッセイ集「黒雲の下で卵をあたためる」があるそうな。いきなりエッセイも勿体ないか?、と思いつつ、タイトルでは「黒雲の下で卵をあたためる」が気になるなぁ。

「永遠に来ないバス:現代詩花椿賞受賞
「もっとも官能的な部屋:高見順賞受賞
「屋上への誘惑:講談社エッセイ賞受賞

■メモ■
ピアノ曲
マクダウェル「森のスケッチ」To a Wild Rose「野ばらに寄せて」
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