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「打ちのめされるようなすごい本」/書評家としての米原万里さん

 2007-09-15-21:24

米原 万里

打ちのめされるようなすごい本


ずーっと前に(珍しくも)購入して、それからぼちぼちと読み進めている本です。

目次
第一部 私の読書日記
第二部 書評 1995~2005


「読書日記」と、「書評」とに分かれた二部構成。読書日記で出てきた本が「書評」の方にも登場したりして、被っている部分もあるのだけれど、そうするとどちらかというと生の感情が出ている日記と、評論的に書かれた書評を読むことが出来て二度美味しい。

それにしても、驚くのは読書の幅広さもさることながら、世界情勢と緊密に繋がった、まさに「活きた」読書であること。

たとえ、フィクションであっても、土台を知っていたり、更に深く知ろうとすることで、同じ一冊の本から得られることは格段に増える。同じ高野和明さんの「13階段」を読んでいても、私は「面白い」とは思ったけれど、粗も気になったし、米原さんのように深くは読み込めなかった。米原さんの死刑制度への考えは、この一冊の本から深まっていく。私が思った粗の部分は、勿論米原さんも指摘されていて、「欲を言えば、真犯人の造形をもう少し肉付けしてほしい。それから、なぜ犯人は証拠を焼却せずに隠したのか、合理的な理由が欲しい」と注文を付けていおられるのだけれど、それはそれとして、その段階で得られる全てのものを、深く深く吸引していくような迫力を感じるのだ。

深く感動し、深く考える、米原さんの溢れる活力を強く感じる一冊。ああ、こういうことね、とさらりと流したり、ああ、知ってる知ってる、と斜に構えたりせず、いつだって一冊の本に対してとっても本気。

1995年の書評から引くと、米原さんの読書ペースは「ここ二十年ほど一日平均七冊を維持」しておられたそうで(このあと、視力と読むスピードの減少を嘆く話に続くのだけれど)、この深さでこの読書量。圧倒されてしまうのだけれど、もう、こういうものを読むことが出来ないのがとても残念。「書評」も2005年で止まっているわけだけれど、新刊でとても良い本に出会うと、ああ、この本を米原さんが読まれたら、どう評されるのだろう、と考えてしまう。この「すごい本」に出会えた喜びを、米原さんと共有したかった!、と。

■小説家としての米原さん■
オリガ・モリソヴナの反語法 」/オリガ・モリソヴナとは何者か?

■エッセイストとしての米原さん■
真夜中の太陽 」/米原万里さん

■気になった本メモ■




アナトーリイ・イグナーチエヴィチ プリスターフキン, 三浦 みどり
コーカサスの金色の雲 (現代のロシア文学)

←これはどうかな、と思ってたけど、装丁もいいし、amazonのレビューもよさそう。この表紙って、朝倉めぐみさん?? んー、これだと良く分からない…。

*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡下さい。
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つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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