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「烏金」/お江戸庶民の暮らし

 2007-10-05-23:11
烏金烏金
(2007/07)
西條 奈加

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烏金とは、明烏のカァで借り、夕方のカァで返す事からこう呼ばれる、日銭貸しのこと。高利ではあるのだけれど、証文要らずの手軽さもあって、借りに来る貧乏人には事欠かない。

さて、金貸しのお吟を見張る、「おれ」の語りから始まるこの物語が描くのは、お江戸に暮らす庶民の暮らし。

変形お江戸シリーズとも言うべき「金春屋ゴメスシリーズ 」の西條奈加さんが、普通の時代小説を書いてくれましたよー、ぱちぱち、な本です。

「おれ」こと浅吉は、ある事情があって、近所でも強突く婆として評判のお吟の元へと転がり込む。数字に明るく、骨身を惜しまぬ働きぶりで、浅吉は金を取り立てるだけでなく、借主の借金を整理してやったり、彼らの自立の道を探ってもやる。それは既に投資でもある。

こうして日々を過ごすうち、浅吉はお吟の心にも深く入り込むようになるのだが…。

彼の算術の師匠や、タイトルのダブルミーニングでもあり、彼の相棒でもある烏の勘左、吉原に入ったお妙を彩りに、徐々に語られるのは「浅吉」側の事情。オープニングは不穏な感じなのだけれど、そこは西條奈加さん、実際は結構明るい仕上がり。

この浅吉が提案する、それぞれの商売が面白くてですねえ。今で言うベンチャーというか、ニッチ産業というか、実際この時代にあったら、なかなかに繁盛するのではないのかしら。札差に関しては、山本一力さんの「損料屋喜八郎始末控え 」を思い出すけど、あちらはタイトルに同じような貧乏人相手の商売である「損料屋」が入っているとはいえ、喜八郎は実際にはただの損料屋ではないわけで。こちら、烏金」の方が、庶民の暮らしにより近いかな~。

さらっと読めて、ほんのり温かい物語でした。こういう手軽に読める本も好き♪

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「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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