スポンサーサイト

 -----------:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

「【新釈】走れメロス 他四篇」/森見氏が語り直す古典文学作品

 2007-10-10-22:25
森見 登美彦
新釈 走れメロス 他四篇

目次
山月記
藪の中
走れメロス
桜の森の満開の下
百物語


森見さんの本は、「夜は短し歩けよ乙女 」もそうだったけれど、装幀もいいですよねー。これもね、「山月記」では万年筆と原稿が、「藪の中」では雨粒と傘が、「走れメロス」では桃色ブリーフが、「桜の森の満開の下」では乙女が、「百物語」では和蝋燭が、アイコンのように描かれている。

森見登美彦氏のブログ、「この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ 」では、作品を「子」として愛でる登美彦氏の姿が見られるわけですが、やっぱり装幀にも拘りがおありなのでしょうか。

takam16 さんに教えていただいて、NHK教育の森見氏出演「トップランナー」も見ましたが、その辺への言及はなかったです(つか、デザイナーの方が張り切って作っちゃうような作品なのかしらん)。

さて、本題に。

これはタイトルからも分かる通り、古典作品を【新釈】により語りなおした短編集。

基本、いつもの森見作品のように京都を舞台とし、「山月記」では、孤高の学生はついには天狗になり、「藪の中」ではある自主製作映画を巡る人間模様が描かれ、「走れメロス」では、詭弁論部の学生は友情を証するために、何としても約束を破ろうと躍起になる。「桜の森の満開の下」では、ある女に出会って、男は腐れ学生から成功した作家になり、「百物語」では、百物語の會の周辺に佇む学生の姿が描かれる。

それぞれの物語は、時に登場人物を同じくし、その間には緩やかな繋がりがあるようである。

元ネタとしては、芥川龍之介の「藪の中」、森鴎外の「百物語」が未読。せっかくその作品の雰囲気も共に【新釈】したというこの作品、「百物語」はともかく、「藪の中」は読んでおきたかったなぁ。

しかし、ここにも出てきますよ、「パンツ番長」。もしかして、森見さんのお気に入りネタ?笑 パンツ繋がりではありませぬが、「走れメロス」では、附属図書館の図書を借り出したまま返却しない連中に、制裁を加えて図書を回収すべく設置された学生組織、「図書館警察」なる摩訶不思議組織が出てきます。この図書館警察長官との仁義なき戦いも面白い。さて、「図書館警察」と言えば、スティーブン・キングのその名もずばり、「図書館警察 」があるのだけれど、「【新釈】~」に出てくる「図書館警察」の方が、言葉のイメージに近いです。図書館をよく利用する人間には、たとえ延滞してなくても、この言葉の響き、ちょっと怖~くないですか?

坂口安吾の「桜の森の満開の下(これは、タイトルが滅茶苦茶いいよねえ)は、随分前に読んだっきりだけれど、これもまた雰囲気が出ていたように思います。
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://tsuna11.blog70.fc2.com/tb.php/154-cbbbce3e
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
プロフィール

つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

掲示板その他リンク

ユーザータグ
最近の記事
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

RSSフィード
カウンター

月別アーカイブ
検索エンジン情報
Googleボットチェッカー Yahoo!ボットチェッカー MSNボットチェッカー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。