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「セ・シ・ボン」/女子の生きざま

 2008-04-07-23:24
セ・シ・ボンセ・シ・ボン
(2008/01)
平 安寿子

商品詳細を見る

1979年、26歳だった平さんが過ごした、パリでの3か月の留学生活。

ホームステイして下宿人生活を送り、様々な国の若者たちと出会い、ヨーロッパ人の日本への無知に憤ったり、逆に自らの無知を恥じたり…。全ては若かったのだ!!

貯金をはたいて出かけて行ったのに、当時は得た物は何もなかったと信じ、パリでの思い出は苦いものとなっていたけれど…。
目次
大きな欠点のある男
人生はトラブルとアクシデントで出来ている
典型的な英国男
根性曲りのブルーアイズ
坊やなんて言うな!
帰れない国は美しく
謎の日本人
典型的な英国男と旅すれば
アンブラッセ!アンブラッセ!!アンブラッセ!!!
思い出はセ・シ・ボン

あとがき―過去という果実
私は小説家としての平安寿子さんをまだ知らないのだけれど、これはフィクションではなく実体験のよう。だから、ちょっと時代が下ってしまうものの、若い独身女性の留学日記のようにも読むことが出来る。だけどね、ここに描かれた人々は、実に生き生きと動いていて、とてもこれが二十七年前のこととは思えない。それは、平さんがこの過去をほとんど封印していたせいかもしれないけれど…。真空パックされたような過去が、当時の新鮮さもそのままに、立ち上がって来る。

この手のお話しにつきものの、誰それのその後、といった話も、このお話にはほとんどない。だって、三ヶ月間にぎゅーっと圧縮された彼ら彼女らとの繋がりは、その後、ほとんど途絶えてしまったから。でもね、

生きるとは、想い出すこと。人は、想い出すために生きる。
なんにもならなかった、なにもできなかったと涙にくれたパリでの日々が、今のわたしの足元を支える土台になっている。
想い出とは、そういうものだ。想い出こそ、わたしなのだ。五十を過ぎて、それがわかった。 p163

勿論、そのあともお付き合いが続いて、という話もいいけど、人生には時にその時だけをがっちりと共有した、その後二度と会う事もない人との出会いというものも存在する。でも、それはそれでいい。それでもそういった体験は、振り返ってみれば自分の核の一つになっているのだ。

そうして、時間が経って言えること。

セ・シ・ボン。そりゃもう、素敵。

どんな経験も、後になったらきっとこう言えるのだ。

平さんは、きっと小説でも、普通の人がちょっと元気になるようなお話を書かれているんじゃないかなぁ。今度、小説も読んでみよっと。
コメント
平 安寿子さん、
彼女のペンネームは、アメリカの作家アン・タイラーを
もじってつけているそうです。
彼女は「みんな好きに生きたらええやん」という風な小説が多いです。
脱力系っていうか、その肩肘はって生きない人々が好きです。v-252

【2008/04/08 13:37】 | honyomi #- | [edit]
これまた、アン・タイラーを知らないのですよ~。
「安寿」という文字からは、「安寿と厨子王」を思い出してしまいました。笑
そっか~、やっぱり小説もそういう感じなのですね。
今度読んでみます♪

ところで、honyomiさん!
火傷の顛末がとっても痛そう~。
どうぞお大事に。
【2008/04/08 21:22】 | つな@管理人 #- | [edit]
はじめまして。
こちらの記事にトラックバックさせていただきました。
土台になった過去が新鮮に描かれていましたね。
平さんの小説、新刊の「こっちへお入り」が面白かったです。
よろしかったら。

トラックバックやコメントなどいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
【2008/05/11 02:07】 | 藍色 #- | [edit]
藍色さん、はじめまして。
平さんを読んだのは初めてだったんですが、非常に好感を持ちました♪

「こっちへお入り」は落語なんですね。
是非、読んでみたいです、ありがとうございました。
【2008/05/12 22:45】 | つな@管理人 #- | [edit]












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    装丁は南伸坊。「Webちくま」の連載に加筆。 一九七九年、二十六歳でパリに三ヶ月間語学留学した際の体験エッセイ。したいこともできそ...
【2008/05/11 02:02】
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「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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