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「遥か南へ」/辿り着く場所

 2010-03-16-23:32
遙か南へ (文春文庫)遙か南へ (文春文庫)
(2000/01)
ロバート・R. マキャモン

商品詳細を見る

内容(「BOOK」データベースより)
はずみで人を殺してしまったヴェトナム帰りのダンは、余命いくばくもない身ながら逃避行に出た。道連れは顔半分に痣のある美少女に、ダンを追う三本腕の賞金稼ぎとプレスリーのそっくりさん。アウトサイダーにされてしまった者たちは、癒しを求めてひたすら南へ向かう。温もりと恐怖が混ざり合う不思議なロード・ノヴェル。

1 よくできた息子
2 死を刻む音
3 カインのしるし
4 クリントの手
5 進むべき道のり
6 ペルヴィス登場
7 大きな蛙
8 不可解な業
9 時は盗っ人
10 射線上に立つ
11 夜の旅
12 ジュピター
13 悪魔の天国
14 小さな頭骨
15 真実
16 黄色に黒
17 迷路
18 もっとも危険な土地
19 地獄のわが家
20 キングの流す赤い血
21 音もなく動く影
22 鱗の音
23 髑髏
24 象と虎
25 爬行動物
26 窮地
27 酷暑のなかへ
28 エイヴリエッタの島
29 ブライト・ガール
 訳者あとがき
「少年時代」(感想)の興奮そのままに、借りてきた本です。

しかし、目次を見てもお分かりの通り、とにかくなっがい! しかも、実は途中まではそんなに面白くはなかったのです。「よい子」「良い兵隊」であったダンの事情に同情こそすれ、エンタメとして面白くなんて読めない…という感じ。良い兵隊として、上官の命ずるままに任務を果たした彼に与えられたのは、枯葉剤を浴びたことによる脳腫瘍や白血病。彼が思い出すのは、枯葉剤の銀色の雨に、ヴェトコンにより焼かれる子供のにおい。そうして、”Gone South(南へ行っちまった)”、つまりは気が狂ってしまった仲間たちの姿…。

物語が俄然息を吹き返すのが、プレスリーのそっくりさん、ペルヴィスが出て来るあたり。その前に、三本腕の男、フリント(&クリント)も出てくるんだけど、この彼の事情も可哀そうで…。やっぱり面白くなんて読めないよーと思っていたんだけど、ペルヴィスの場合はね、彼なりの事情があるようなんだけど、その事情が後から出てくるからか、読んでてそんなに辛くなかったのです。彼の楽観性もあるんだろうけど。

逃げるダンに、追う賞金稼ぎのフリントとペルヴィス。更には顔のあざを治すために、”ブライト・ガール”なる癒し手を探す娘、アーデンが絡んできて…。彼らは南へと進むのです。そう、”Gone South(=気が狂ってしまう)”とのダブル・ミーニング。

よい子、良い兵隊であり続けたのに、頭に血が上ったその一瞬に人を殺してしまったダン。三本腕のためにまともな仕事に就くことも出来ず、孤独を好んでいたフリント。エルヴィス・プレスリーとして生きることに情熱を注いでいた、セシル・ペルヴィス。顔のあざに苦しんでいたアーデン。南に行った彼らは救いを得たのか?

ラストはなんだか意外でした。”ブライト・ガール”の正体、ダンの元々の仕事の理由(ま、これはラストまで行くと、ああ、それでこの職業だったのね、と分かるんだけど)、おー、そうくるか、という感じ。警察の無能っぷりとか、この懸賞金の額で賞金稼ぎなんて商売がなりたつのかなー、とか色々疑問もありますが、ラストに辿り着いた時、このロード・ノベルに付き合って良かったと思ったのでした。

「少年時代」におけるほど魔法が前面に出ているわけではないけれど、”ブライト・ガール”の存在とか、島の修道院の様子などにほのかな魔法の香りを感じました。ダンたちを助けた、沼地にすむ元海軍部隊ののトレインなんかも、そういえば魔法の存在かもね。
コメント
つな さん、
「ディックの本棚」にマキャモンはありませんが『少年時代』と本書と、両方読みましたよ。
81年頃でしたか、ニューオリンズ郊外をドライヴしたことがありますが、マキャモンというと、あのときの感覚、ミシシッピー川、緑濃く、暑く、湿気ているディープ・サウス、あの感覚が甦ります。
小説としてのまとまりは、『少年時代』のほうがしっかりしていた記憶があります。
【2010/03/19 20:41】 | ディック #22hNL7Yc | [edit]
ディックさん、こんばんは~。
お、ちょうど同じ本二冊なのですね。
マキャモン、他には読まれました??

わー、実際に行かれたことがあるんですね。
やっぱり、あの雰囲気は独特なんでしょうか。

確かに「少年時代」の方が小説としてはしっかりしていましたねえ。
でも、この「遥か南へ」はラストが意外で良かったです。
(最後、残りのページ数を気にしながら読んじゃいました。笑
最初の方のページ数の割き方に比べたら、最後は意外とあっさりだったように思います)
【2010/03/23 23:57】 | つな@管理人 #- | [edit]












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つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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