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「卵のふわふわ」/お江戸のある夫婦の形

 2009-12-06-00:42
卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)
(2007/07/14)
宇江佐 真理

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内容(「BOOK」データベースより)
のぶちゃん、何かうまいもん作っておくれよ―。夫との心のすれ違いに悩むのぶをいつも扶けてくれるのは、喰い道楽で心優しい舅、忠右衛門だった。はかない「淡雪豆腐」、蓋を開けりゃ、埒もないことの方が多い「黄身返し卵」。忠右衛門の「喰い物覚え帖」は、江戸を彩る食べ物と、温かい人の心を映し出す。

まだ子がないことが問題とはいえ、舅と姑とは仲が良い様子が見えるものの、夫、正一郎はのぶにとっても冷たい。一般人とは別の方に頭が動いているようだけれど、生活面ではゆるゆるな舅、忠右衛門は、いざとなれば養子をとればいい、気にするなと言うのだけれど…。全く改まらない正一郎の態度、開くばかりの夫婦の距離に、のぶはどんどん追い詰められていくのです。章の最後に、そっと顔をしかめたり、「~も嫌い」と呟くのぶに、はらはらしつつ読み進めてしまいました。

しかし、一方からの言い分ではなく、逆側から見て分かることもある。実際、のぶにはちょっとひどいところもあるんだよね。結局、のぶが正一郎に反旗を翻すことで、状況が変わっていき、正一郎も歩み寄りを始めるのだけれど、きっかけがなければ、正一郎はあのままだったのかしらん。父、忠右衛門は、正一郎の気持ちをきちんと見抜いていたようだけれど…。

奉行所の同心の屋敷なのに幇間の今助が足繁く出入りしていたり、舅もひと癖あれば姑のおふでもやたらと気風が良かったり、時代物としてはちょっと変わっているなぁ、と思いました。これまで私が読んだ中には、嫁のことを「のぶちゃん」とか言って、かわいがる舅はあまり出てこなかったような…。

途中までは正一郎の冷たさが辛かったんだけど、これはこれで女子の夢なのかもしれませんね。「卵のふわふわ」の章での、鰹節を掻きながらの正一郎の告白には、不器用な男性の精いっぱいの心を感じて、ぐっときました。のぶのために、「卵のふわふわ」を拵える場面にも。人が目の前で自分のために作ってくれるんだもの。それは絶対美味しいはず。

黒豆のちょろぎ。そういえば、祖父母宅のおせちにも入ってたのかな。それとも、牛肉のしぐれ煮とかに付け合わせてあったのだったかな。ちょろぎ単品でも食べてたような気がするけど、あれって結構癖になるんですよね。
秘伝 黄身返し卵
美艶 淡雪豆腐
酔余 水雑炊
涼味 心太
安堵 卵のふわふわ
珍味 ちょろぎ
 解説 塩田丸男
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つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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