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「ひかりの剣」/剣士、速水

 2009-09-26-02:36
ひかりの剣ひかりの剣
(2008/08/07)
海堂 尊

商品詳細を見る

内容(「BOOK」データベースより)
バブル景気真っ盛りの1988年、東城大医学部剣道部の猛虎、速水晃一、帝華大医学部剣道部の伏龍、清川吾郎、剣の才能を持つふたりの男が、全存在をかけて戦う。そしてその戦いの陰には、帝華大から東城大佐伯外科に招聘された阿修羅、高階顧問の姿があった。医療ミステリーの旗手が放つ、初の青春小説。

あの将軍(ジェネラル)こと救命救急センター部長の速水晃一の医学生時代。そうしてこれは、「ブラック・ペアン1988」(感想)の裏の物語でもあります。

何が恐ろしいって、阿修羅・高階。その指導も恐ろしいことこの上ありませんが、さすが阿修羅。あの裏でこんなことまでやっていたとは…、とその八面六臂ぶりにすっかりビビってしまうのでした。
目次
第一章  明鏡止水  桜宮・東城大学   冬
第二章  クラウディ  東京・帝華大学   冬
第三章  春風駘蕩  桜宮・東城大学   春
第四章  マリオネット 東京・帝華大学  春
第五章  剣心一如  桜宮・東城大学  初夏
第六章  ミラージュ  東京・帝華大学  初夏
第七章  獅胆鷹目  桜宮・東城大学  夏
第八章  セキレイ   東京・帝華大学  夏
第九章  サブマリン  第三十七回医鷲旗大会 夏
第十章  マリンスノー
第十一章 寒月牙斬  桜宮・東城大学  晩秋
第十二章 エゴイスト  東京・帝華大学  冬
第十三章 竿頭一歩  桜宮・東城大学  春
第十四章 遠雷驟雨  桜宮・東城大学  夏
第十五章 ヒーロー   東京・帝華大学  夏
第十六章 栄光     第三十八回医鷲旗大会 夏
目次が、な、長い! 字面でも分かると思いますが、四文字熟語の堅い雰囲気が、硬派・速水。カタカナが帝華大学の軟派な清川視点のお話です。

まぁ、とにかく速水がかっこいいので、「ジェネラル・ルージュの凱旋」でかっこいい速水に惚れた私などには、まだ若い速水がたまらんです。まだ、泥沼の救命救急の世界で疲れ切ってはいないので、なんか目もキラキラしてそうだし…。

速水のライバル・清川吾郎は、「ジーン・ワルツ」にも登場します。しかし、もともとの軟派な性格がなせる業な気もするけど、清川には女難の相がある気がする…。

ここでも印象的なのは、これが医療費削減、医師数の削減へと舵を切られた時代であるということ。「チーム・バチスタの栄光」も、最初は「チーム・バチスタの崩壊」というタイトルだったそうだし、やはり海堂さんは、医療の崩壊を描いているんだなぁ。

「イノセント・ゲリラの祝祭」の帯には、「厚生労働省をブッつぶせ!」とあるんですが、政権交代が果たされた今、医療についてはどう舵が斬られるのでしょうか。無駄な官僚仕事にお金を取られることなく、Aiが導入されたり、色々進歩があるといいんだけど。そもそも警察や消防に誰も利益なんて言わないのに、医療だけが利益を求められるのでしょう。特に救急なんて、利益が上がるわけないよねえ。警察だって、科学捜査が進歩した今、捜査に掛かる費用は増えていると思うんだけど、I/O費とか、どっかで出してんでしょうか。

メモメモ。

「誤解するなよ、糸田教授はボトム20をバカにしてはいない。外科とか救急とか、修羅場で頭角を現すのは、たいていボトム20出身者なんだそうだ。糸田教授は、表層的な改革に走る厚生省路線を心配している。この調子では二十年後、救急や外科が崩壊することにならんか、とね」(p26から引用)

「私は毎日、手術室という命を削る闘いの場に身を置いている。メスという刃は竹刀より小さいが、その下で繰り広げられる世界は、一歩間違えば相手の命を奪う真剣勝負。剣道場で行われている勝負よりもはるかに厳しい。そこで毎日メスを振るっていれば、剣筋はおのずと磨かれる」
高階顧問は窓から外を見やって、ぽつりと言う。
「まだまだ、青二才には負けません」(p103より引用)

「だがその正しさも実践できなければ、ただのクズだ。悔しかったら一人前の医者になり、自分の信じる医療を俺に見せてみろ」
田口に向けられたその言葉は、速水の心に突き刺さる。(p129より引用)

「なぜ最後まで闘おうとしないんだ。ひとりで勝手に退場するな」
部員一同は、激した高階顧問を呆然と見守る。高階顧問が叱責している相手は、目の前の前園でも、ふがいない剣道部員でもなさそうだ、ということを全員が肌で感じ取っていた。(p218より引用)

「これからだって、ずっとずっとそうなんだ。それは誰にも止められない。だから胸を張って前だけを見続けていて下さい」(p308より引用)

速水の言葉に、清川はへらりと笑う。
「もちろん。勝ち逃げだけが人生だもの」(p317より引用)

あと、美味しいのは、田口、速水、島津のあのベッドサイド・ラーニング(病院実習)の様子が彼らの側から見られることや、雀荘すずめでの彦根を交えた四人の姿が見られることですかね。ああ、海堂ワールドにどっぷりはまっている~。
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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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