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「何も持たず存在するということ」/角田さんエッセイ集

 2009-08-11-09:52
何も持たず存在するということ何も持たず存在するということ
(2008/06)
角田 光代

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「人生ベストテン」(感想)「空中庭園」(感想)の虚無っぷりにビビりつつも、「対岸の彼女」(感想)がとても好きな角田さん。あ、「八日目の蝉」(感想)も良かったなー。

ぼちぼちエッセイにも手を出してるんですが、今度は「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。」(感想)の解説で気になったこちらを。

角田さんの選ぶ言葉は、決して煌びやかなものではなくて、むしろ平凡な言葉なんだけど、すっごくグッとくるんだよねえ。「対岸の彼女」の直木賞受賞関連から二箇所引用します。

かなしいときに黒い服で駆けつけてくれた人々が、うれしいときに色とりどりの服で駆けつけてくれている。こないだいっしょに泣いてくれた人々が、今日はいっしょに笑ってくれている。なんかすごい。すごいことである。ありがたいという気持ちをはるかに超えてうれしかった。
 「黒と色彩―『対岸の彼女』直木賞受賞のことば」より引用

受賞のちょうど一ヵ月半前にお母さまを亡くされた角田さん。父もなく身内のほとんどもまた亡くなっていたので、喪主をつとめたのは角田さんだったのだとか。

わかることはただひとつ、喜びはかなしみを消去はしないし、かなしみが喜びをおびやかすことはない、ということだ。うれしくてかなしい、相反するそれらは混じり合わずにぽっかりと私の内にある。
 「たぶん、書くことでわかる―直木賞受賞のことば」より引用


はじめて恋愛を題材に小説を書いたという、「あしたはうんと遠くへいこう」、豊かさと便利さを享受するものの、生み出すこと、作り出すことを知らない、信じきることのできない夫婦を描いたという、「庭の桜、隣の犬」も読みたいな。ここの部分も身につまされるのです。同じように考える同世代、多いんじゃないかなぁ。

生み出す、作る、ということに対する圧倒的な疑惧が、私にはある。何かを生み出すことはできる。作り上げることはできる。けれど果たしてその中身は?真の意味は?と、もはや学生でもないのに、未だに立ち止まり、傲慢にも考えてしまう。
 「彼らの結婚の内訳」より引用


ところで、お酒を飲む人は、ご飯とおみそ汁とおかずを全部並べたりはせず、長々と食事をする。三十分もかからず食事を終えるのは、ひどく損した気分になる、という「父とアカエボシの食卓」におけるお話。私はお酒は飲むけど、普段の食事は全体量を分からずに食べるのは辛いので、まさに全部並べて三十分で御馳走さま!、になっちゃうんですが、だらだら食べてると食べ過ぎはしませんかね?

↓文庫より単行本の方がデザインが好きだなぁ。
あしたはうんと遠くへいこうあしたはうんと遠くへいこう
(2001/09)
角田 光代

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庭の桜、隣の犬庭の桜、隣の犬
(2004/09/29)
角田 光代

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つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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