「おまけのこ」「ちんぷんかん」
おまけのこ (2005/08/19) 畠中 恵 商品詳細を見る |
ちんぷんかん (2007/06) 畠中 恵 商品詳細を見る |
「しゃばけ」→「ぬしさまへ」→「うそうそ」→「ねこのばば」と、1→2→5→3の順番で読んでしまったわたくし。「おまけのこ」と「ちんぷんかん」を図書館で見つけ、これで間が埋められると小躍りして借りて来たわけですが、「おまけのこ」が4、「ちんぷんかん」が6。更に、既に第7弾である「いっちばん」が出ているんですね…。いやー、実は「うそうそ」が最新刊だと思っていたし、今回の二冊で「うそうそ」までの間を埋めたつもりでいたんです。ああ、全然順番が分からないですよ…。
おまけのこ*目次
こわい
畳紙
動く影
ありんすこく
おまけのこ
ちんぷんかん*目次
鬼と小鬼
ちんぷんかん
男ぶり
今昔
はるがいくよ
「うそうそ」でちょっとしゃばけシリーズから心が離れていたんですが、これはやっぱり順番通りに読まなかったせいなのかも。今度はね、割とすんなりこの世界に入っていくことが出来ました。このシリーズ、短編の方が好き、という自分の好みもあるかとは思うのですけど。
「おまけのこ」では、若だんなと栄吉の幼き日の絆が語られる、「影女」が良かったです。確かに寝込んでばかりの若だんなだものね。たとえ近所に住んでいたとしても、まだ幼く外で活発に遊んでいる他の子どもたちにとっては、こういったことでもないと、若だんなの存在に関心すらわかないよねえ。不思議なタイトル、「ありんすこく」は、吉原の禿、かえでの足抜けの話。
「ちんぷんかん」では、「鬼と小鬼」にて、若だんなはとうとう死出の旅へ! いやー、若だんなも忙しい人ですよね。「ちんぷんかん」を読んでいる時に、「うそうそ」→「ちんぷんかん」だと思っていたので(実際は、「ちんぷんかん」→「うそうそ」)、腹違いの兄、松之助の縁談話におかしいなぁと思ってたんですが、なるほど、これはこれで良かったんですね。マンネリとも思われるこのシリーズ、そうはいっても、若だんなの周囲も何かと変わっていくのだなぁ、と思いました。
変わらぬというか、今回改めて可愛いなぁ、と思ったのが、鳴家たちのきょんぎゅーとか、ぎゅんいーっなどの叫び声。何だか和みますよねえ、この叫び。袖に鳴家を忍ばせてみたい♪