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「天国の本屋」/ちょっと変わったバイトはいかが?

 2007-11-10-21:20

松久 淳, 田中 渉

天国の本屋 (新潮文庫)


小一時間ほどあれば、読めてしまう本です。もっのすごいリーダビリティ。それでも、ちゃんと残るものは残るし、じんわりといいお話だと思いました。これはあれですね、本屋を舞台にした、それが成功の要因ですね。

秋になっても就職も決まらない、何をやりたいかもわからない。そんなさとしが深夜のコンビニで出会ったのは、この寒さの中、アロハにバミューダパンツ、素足にサンダルのおじいさん。咄嗟に関わるのをやめようと思ったさとしだったけれど、なぜかこのおじいさん、ヤマキにスカウトされ、天国の本屋で短期アルバイトの店長代理として働くことに…。

さとしは、早番のユイ、遅番のアヅマ、ナカタという漫才コンビと一緒に、年中無休で働くことになる。現世ではやりたいことが見つけられなかったさとしだけれど、いつしか本屋の仕事を好きになり、また朗読という新たな才能が見出されることになる。この天国の本屋には、元々子供に好きな本を読んであげるというサービスがあったのだけれど、さとしの元には老若男女、様々な人たちが彼の朗読を求めてやって来る。

さて、ここで少し説明をしておくと、この世界では人間の寿命はジャスト百歳に設定されているのだという。これが本当の意味の「天寿」であり、残った天寿を全うする場所が「天国」なのだ。つまり、二十歳で死ぬ者は残りの八十年を「天国」で過ごし、八十歳で死ぬ者は残りの二十年を「天国」で過ごすというわけ。見事、天寿を全うした後には、「天国」での記憶を全て消去され、赤ん坊として再び現世に生まれてくる。

さとしが朗読を頼まれるのは、どうも人々が現世で印象深かった本のよう。特に巧みなわけでもない、さとしの朗読が求められるのは、彼の朗読がみなの大切な思い出を引っ張りだす、そんな力があるようだから。そんな中、緑色の目をしたユイだけは、さとしの朗読を聞こうともせず、「本がキライ」と言い放つのであるが…。現世でユイに何があったのか? さとしはユイのかたくなな心を溶かすことが出来るのか?

さて、Wikipediaの映画「天国の本屋~恋火」の項目 によると、「原作の『天国の本屋』(松久淳と田中渉の共著)は、かまくら春秋社から2000年に刊行されたものの売れ行きは芳しくなく、在庫品となっていたものを岩手県盛岡市の「さわや書店」店長が偶然読んで感動し、独自に宣伝して評判を広めたことによりロングセラーとなった変り種」だそう。そんなまるでおとぎ話のような展開も、実に相応しく思える物語でした。さとしが朗読する本の中で、特に重要になるのが「泣いた赤おに」とナルニア物語の「さいごの戦い。どちらも私も好きな物語であり、ちらりと出てきた「ろけっとこざる」も懐かしかった!

 ←どうやら続編も。
小説で共著というのも珍しいですよね。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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