スポンサーサイト

 -----------:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

「秋期限定栗きんとん事件 上・下」/小市民シリーズ3

 2009-04-06-00:00
秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
(2009/02)
米澤 穂信

商品詳細を見る
秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
(2009/03/05)
米澤 穂信

商品詳細を見る

「春期限定いちごタルト事件」(感想)、「夏期限定トロピカルパフェ事件」(感想)ときて、この「秋期限定栗きんとん事件」では、ラスト、とうとうこの小市民シリーズの世界は高3の秋を迎える…。春夏秋冬、ぐるっと回って、このシリーズももう少しで終わってしまうのかしら、と思うと淋しいなーー。

さて、「夏期~」で袂を分かち、それまでの互恵関係を断ち切った小鳩くんと小佐内さん。小鳩くんには、当世風の彼女が出来、一方の小佐内さんにも、また年下の彼氏が出来たよう。このまま二人は交わらぬ道を歩むかに見えたのだけれど…。
目次
第一章 おもいがけない秋
第二章 あたたかな冬
第三章 とまどう春
第四章 うたがわしい夏
第五章 真夏の夜
第六章 ふたたびの秋
 解説 辻真先
このたび一人称で語るのは、「ぼく」小鳩くんだけではなく、新聞部部員の「おれ」、瓜野くん。瓜野くんは、年上とも知らず、小佐内さんにアタックをし、付き合うようになった猛者でもある。

旧態依然の新聞部を気に入らず、学外の記事を載せるべきだと、堂島健吾部長に楯付いていた瓜野くん。そこで取り上げたのが、木良市で続いていた小火騒ぎ。瓜野くんはほぼ暴走とも言える行動力で持って、犯人を捕まえようと周囲を巻き込むのだが・・・。

途中までは、「月報船戸」(瓜野くんたち新聞部が出している)の騒ぎを横目に、彼女とのデートを楽しんでいた小鳩くん。しかし、何回目かの放火で燃やされたのは、夏のあの事件に関係する車だった。小鳩くんは小佐内さんの関与を疑うのだが・・・。

互いに姿が見えないながらも、再び向き合うことになる小鳩くんと小佐内さん。読んでいるこちらの緊迫感も高まるのだけれど…。なるほどねえ、うっまいなーー。直截は見えないんだけど、どう考えても暗躍してる小佐内さんに、ちょっとにやにやしてしまいます。

確か、「マロングラッセ(仮)」だったはずが、「栗きんとん」になった理由。なるほどねえ。「栗の渋皮煮」でもいいんじゃないかと思ったけど、タイトルとしてはきついですかね。にしても、マロングラッセってああやって作るのね。め、面倒だ…。

ここへきて、自分たちがまったくの小市民ではないことを認めた彼ら。必要なのは、小市民の着ぐるみだったのではなく…。

絶妙のお菓子と、楽しくスリリングな会話。
こういう放課後はやっぱり、素敵の一語に尽きる。

一年たってぐるっと一回り。二人の関係は変わったのかしら? 小鳩くん、ちょっとわかり辛いデス。互いの美学にも目を向けるようになったあたり、ただの互恵関係から、やっぱり変わったんでしょうけれど。

米澤さんの作品は読み易いし、一見可愛らしいんだけど、実際はちょっと暗いというか、ひねくれたところがあるように思うのです。でも、このほんのちょっぴり落された暗さ加減が絶妙で、なんだか後を引くんだよなぁ。
コメント
長編ながら小粒な話でしたね。
 でも、二人のぎこちない関係の修復がたまらなく可愛かったです。黒い小山内さんも、あれはあれでよいものじゃないかなぁと思ったり。どこかひねくれた、というのはまさにそうですよね。どこかで何かを斜に見ているところがありますね、厭世的というかなんというか。でも、あくまで高校生レベルの動きをしっかりやっているので素直に楽しめます。
【2009/04/08 09:52】 | 樽井 #- | [edit]
樽井さん、こんばんはー。
トラバありがとうございます。
この新刊も、樽井さんとこで、お、出るんだ!と気づいたのでした。
いつも、新刊情報もありがとうございます♪
(たしか、「きのう、何食べた?」とかも樽井さんとこで知ったような)

小粒でしたか?
うふふ、私は小佐内さんの暗躍っぷりを、にまにまと楽しんじゃいました。
関係性も少々変わったようだし、次作「冬」が楽しみです。
ですねえ、ものすごい賢いわけじゃない、と認めつつも、自らの力も認めたわけで。
大学入ればもっと凄い人、いるかもよー?と思うんですけどね、そこはあくまで高校生ですもんね。
【2009/04/09 21:01】 | つな@管理人 #- | [edit]
なんだか面白そうだし、片山若子さんのカヴァーに惹かれて、
本屋さんで「春季限定~」を買おうと手に持ったまま他のを物色していたら、
わたしの眼の前で「夏季限定~」「秋季限定~」をまとめ買いしている女性がいました。数分遅かったら買えなかったかも…
人気あるんですね~。
【2009/04/10 22:31】 | piaa #- | [edit]
piaaさん、こんばんはー。
その女性は、「春期~」がなくても大丈夫だったのかな?笑
この機会に、全種類きちんと平積みになっているのでしょうか。
本屋さんで同じ本を買おうとしている人に出会うと、妙に親近感を覚えてしまいます(一冊しかない場合を除く。笑)。
Coming Soon、楽しみにしてます♪
【2009/04/13 23:02】 | つな@管理人 #- | [edit]
>米澤さんの作品は読み易いし、一見可愛らしいんだけど、実際はちょっと暗いというか、ひねくれたところがあるように思うのです。でも、このほんのちょっぴり落された暗さ加減が絶妙で、なんだか後を引くんだよなぁ。

まったく同感です。
スイスイ読めて、ちょっと「ラノベ」っぽいところもあって、それなりに楽しめる。それだけに中身なんて直ぐに忘れそうなんだけど、後になっても結構覚えている。
それというのも、主人公2人がクセ者で印象的なのと、プロットや結末も単純なハッピーエンディングではない、案外ヒネリの効いたものになっている、といったところからでしょうか?
【2009/04/18 23:42】 | nanika #- | [edit]
nanikaさん、こんばんは。
トラバありがとうございます♪

そうなんですよねえ、更に可愛らしい表紙の効果もあるのかも。
いやー、「冬期」ではどんな風に捻ってくるのか、今から楽しみです♪
二人にハッピーエンドはやってくるのでしょうか。
【2009/04/19 23:47】 | つな@管理人 #- | [edit]












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://tsuna11.blog70.fc2.com/tb.php/1268-aca002f7
  • 「秋期限定栗きんとん事件」 米澤穂信著【樽井さんの読書&電化よもやま日記】
     おはようございます。  誕生日ながら今日はバタバタと忙しい一日になりそうなんで、朝のうちにレビューがたまっている中から一冊。    栗きんとん事件の下巻です。  上巻で、小鳩くんと小佐内さんにそれぞれ彼氏彼女が出来て、それぞれの立場から市内連続放火犯につい
【2009/04/08 09:48】
  • 『秋期限定栗きんとん事件』【本だけ読んで暮らせたら】
      『秋期限定栗きんとん事件』  上・下  米澤 穂信/著、 創元推理文庫(2009) 季節限定事件シリーズの3作目。巷では「小市民シリーズ」とか呼んでいるのでしょうか?? 上下巻の2冊なんだけど、併せても500ページに満たないから、すぐに読み
【2009/04/18 23:31】
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
プロフィール

つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

掲示板その他リンク

ユーザータグ
最近の記事
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

RSSフィード
カウンター

月別アーカイブ
検索エンジン情報
Googleボットチェッカー Yahoo!ボットチェッカー MSNボットチェッカー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。