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「石のハート」/凍り、そして溶ける

 2009-03-30-22:54
石のハート 新潮クレストブックス石のハート 新潮クレストブックス
(2002/04)
レナーテ・ドレスタイン

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目次
 第一部
学生時代のフリッツ 一九五六年あるいは五七年 秋
ビリー、はじめての海 一九五九年八月
イダの洗礼 一九七二年九月四日
 第二部
ケスター、エレン、バス 感謝祭 一九七二年十一月二十八日
イダ(ケスターの望遠レンズで撮影!) 一九七二~七三年 冬
ミヒールとレゴの城 一九七三年三月三十一日
 エピローグ
 訳者あとがき

震えあがるほど寒い夏の夜、イダがこの世に生まれたとき、わたしたちはすでに四人きょうだいだった。満月にちかかったので午前二時でも十分明るく、鼻のそばかすを数えあえるほどだった。わたしたちは赤ん坊の産声を聞くまで起きていようと約束していた。屋根裏のベッドルームにポテトチップスとコーラを持ちこんで、いちばんあたたかいフランネルのパジャマを着ていた。  (p9より引用)

幸せだった家族を襲ったものとは?、また主人公エレンが、惨劇のあったその家に戻ったわけとは?

サスペンス的な要素を期待して読んだら、これはちょっと違うお話なのでした。

三番目の子ども、エレン。父親から家族の絆であることを求められた彼女は、いったいどうすれば良かったというのでしょう。

氷のように冷たい石のハート。何があっても存在し続けるだろう、墓石のハート型。成長したエレンの心もまた、誰かをその下に埋葬し、凍っていました。その心が溶ける日は…。

彼女たちが待っていた赤ん坊、イダがやって来てから、すっかり壊れてしまった彼女の家庭。大人になったエレンの回想、すっかり気難しい人間に育ったエレンの今、現在。ぐいぐい読まされはするんだけど、なんだか辛い読書でした。責任感の強い少女だったエレンには、こうするしか、こうなるしかなかったんじゃないかなぁ、と。最後は救いなんだろうけど、やり直すことに遅すぎることはないと思いたいけれど、それでもやっぱりこの人生は辛い。

なんだか分からないけど、ばたばたと少女が死んでいく、「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」(感想)と似た匂いを感じる部分もあったけど、なんつーか、こちらの方がリアルに感じる部分があって色々と辛かったです…。新潮クレストブックスのラインナップは結構信頼してたんですが、そうはいっても中には苦手なものもあるんだなぁ、と思いました。力作だとは思うのだけれど、とにかく辛いんだよーー。
コメント
こんばんは。
つなさんもこの本を読まれたのですね。
私も本当に読んでいてつらくて苦しい読書体験でした。「マタニティブルー」という言葉がありますが、実際出産時のホルモンのバランスがくずれて精神状態が不安定になることは珍しくありません。作者の意図が今ひとつわからない部分も残りましたね。
【2009/04/20 23:03】 | 樹衣子 #- | [edit]
樹衣子さん、こんばんは~。
トラバ、ありがとうございます。
そうか、樹衣子さんも読まれてたんですね。
読んでたはずなのに、気づきませんでした…。

そうなんです、これ、読んでて本当に辛くて…。
実際にどこかで起こっていても、おかしくないお話ですし。
最後、希望といえば希望だけれど、それまでのエレンの人生がきっちり描かれていただけに、こんなに辛い人生を送る必要がなかったのでは?、と考えるとやるせなかったです。
【2009/04/21 00:11】 | つな@管理人 #- | [edit]












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  • 「石のハート」レナーテ・ドレスタイン著【千の天使がバスケットボールする】
    友人から送られた本の三冊目。 「お母さん、わたしは生きていていいの?」 本の帯カバーの悲痛な小さな叫びが、近頃”流行の”「トラウマ」(Trauma)を読む前から意識させられる。いったい少女になにが起こったのか。 12歳の少女、エレンは平凡だが勤勉な両親、
【2009/04/20 22:57】
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つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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