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「北緯14度」/絲山秋子、セネガルに旅する

 2009-01-12-22:57
北緯14度北緯14度
(2008/11/21)
絲山 秋子

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食エッセイ、「豚キムチにジンクスがあるのか」(感想)以来の絲山さんです。小説で言えば、「ダーティ・ワーク」(感想)以来。

で、この「北緯14度」は紀行文なので、「豚キムチ~」の方により近く、絲山さんの地が出ているのではないのかなー。紀行文とは言っても、どこかへ行った!、何をした、何を見たという、普通の紀行文ではありません。といっても、角田光代さんのように、自らを知らない地に置くことが目的(旅エッセイ「恋するように旅をして」(感想))なのでもなく、絲山さんは、その地、アフリカのセネガルに、ほとんど家族ともいえる人たちを作ってしまう。

もともとの旅の目的は、絲山さんが九歳の時にテレビで出会った、当時の絲山さんにとっての神さま、ドゥドゥ・ンジャエ・ローズの音楽を、セネガルの空の下で聞きたいという願いから来ていて、それも勿論実現するのだけれど、この旅の収穫はそれだけではないというか、むしろ違うところで結実したように思うのです。

挿入されるメール文(私信)も含め、絲山さんのアップダウンする感情が、ひしひしと伝わってくる。同じ人を好きだと思ったり、あーもー、それじゃ駄目なんだよ!、そこが嫌なんだよ、と思ったり。昔習っただけのフランス語では、子供のような気分になってしまう、というような言葉が文中にもあったんだけど、その感情もまた子供のような素直さ。

「豚キムチ~」でも少し思った、絲山さんの生き辛さのようなものが、セネガルの人たちの間ではそれがすっと溶けていったのかなぁ。ここまでストレートに感情を出すのって、余計な御世話だけど、建前を必要とされる日常生活の中では、ちょっと辛いと思うのよ。

セネガル以前とセネガル以後。絲山さんの中では、きっと何かが変わったんだろうなぁ。

気になって、絲山さんのweb連載(リンク)もチェックしてみました。「カレ」とは、本書で出てきたムッシュ・コンプロネ(本名ではなく日本人。ミスター・パーフェクト?)のことなんだよねえ? お幸せそうで何より。どうにも使えないムッシュ・イシザカ(これは仮名なのか何なのか。講談社の偉い人ってこと?)については良く分からず…。サイン会で、誰?どこ?と言われたそうだけれど、そりゃ気になるよなぁ。

絲山さんは、現在、家を建築中とのこと。これから飼われるという犬との暮らしを含め、その辺のエッセイも読んでみたいなぁ。絲山さんは、小説よりもエッセイの方が自分には読みやすい感じなんだよね。
もくじ
はじめに
Ⅰ ファティガン
Ⅱ テランガ
Ⅲ アプレ!アプレ!

*ファティガン:フランス語。「疲れる」「骨が折れる」「疲れた(様子など)」「うんざりさせる」「うるさい」など。
*テランガ:ウォルフ語で、「もてなし」の意味。
*アプレ:フランス語では「~の後で」という意味。セネガルでは「あとでね!またね」という、別れの挨拶として若者が使うことが多い。
ラック・ローズラック・ローズ
(1997/08/25)
ドゥドゥ・ンジャエ・ローズ・パーカッション・オーケストラ

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コメント
>絲山さんの生き辛さのようなものが、セネガルの人たちの間ではそれがすっと溶けていったのかなぁ。ここまでストレートに感情を出すのって、余計な御世話だけど、建前を必要とされる日常生活の中では、ちょっと辛いと思うのよ。

そうなんですよね。結局、生き辛さみたいのを旅先で解いて「旅人の一時の感情」と「旅をきっかけとした変化」の間をいったりきたりして、大丈夫かな、と思ってしまいます。変化しなければ「一時の感情」でそうは思いたくないでしょうし、「変化」で対応できるほど日常は甘くない。そんな心配をしながら読んでいたのでなんか落ち着かなかったです。

ファティガン、はそういう意味だったんですね。少し気になっていましたが、すっとしました。ありがとうございました
【2009/03/16 00:11】 | bookbath #- | [edit]
うーん、実際、絲山さんは持病を抱えながら生きているわけで、そういう所は難しいですよね。
日記を読むと、良くあの状態で社会生活を送れているなぁという時と、アクティブにキャンプだ釣りだって動かれている時もありますしねえ。
根本的解決というわけにはいかなくて、付き合っていくしかないものなのだとしたら、ここではない違う場所に家族を作る、というのもアリなのかもなぁ、と思いました。
でも、確かにところどころ、酩酊しちゃってるような部分もありましたよね。

ファティガン、はそうらしいです。
これ、第二弾とかもあるんですかねえ。
【2009/03/16 23:19】 | つな@管理人 #- | [edit]












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  • どうした絲山/北緯14度【できれば本に埋もれて眠りたい】
    北緯14度 絲山秋子 北緯14度/絲山 秋子 ¥1,785 Amazon.co.jp エッセイは絲的メイソウ しか読んでいませんが、うーんエッセイはイマイチ合わないのかなぁ。 講談社創業100周年記念企画の書き下ろし100本 のなかの一本で、セネガルに2ヶ月間
【2009/03/15 23:53】
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つな がる

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つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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