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「ことば汁」/欲望のかたち

 2008-12-06-23:45
ことば汁ことば汁
(2008/09)
小池 昌代

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目次
女房
つの
すずめ
花火
野うさぎ
りぼん
どちらかといえば地味な人物が、それまで思いもしなかった自分の欲望に形を与えられて、狂う様に少々気圧されるような短編集でした。好みでいえば、以前に読んだ「裁縫師」(感想)の方なんだけど、ところどころ繋がりのあるお話もあったりして、面白く読みました。

翻訳物よりは日本語で書かれたものの方が、やっぱりするする時間もかからず読めるんだけど、最近の読書傾向として、翻訳物には物語としてのダイナミズムを、日本のものには、同じ言語を共にするものだからこその心象風景の表現を求めているような気がします。

おもしろかったのは、「つの」、「すずめ」、「野うさぎ」。「つの」の主人公である女性は、「すずめ」の主人公の女性の姉なのです。

「つの」
 研究者としての道を諦め、詩人である「先生」に身を尽くして仕えてきたわたし。その間、先生の傍を通りすぎる女たちを幾人も見送ってきた。先生とわたしはある意味、共犯者の関係にあり、その女たちの誰にも嫉妬してこなかったというのが、わたしの一つの自慢であったのだが…。

「すずめ」
 カーテンの専門店を経営するわたし。わたし一人で切り盛りする、文字通り個人経営のお店だけれど、三十から始めた店も既に二十年近く。規則正しい毎日が続いていたのだが…。ある日、ある邸宅のカーテンを頼まれたことにより、決まった日常が零れ落ちていく。滝沢邸に集まる美しい人たち、滝沢氏が語る、残酷な昔話「すずめのお宿」、媚を含んだすずめたち。わたしのこれまでの日常は、完全に過去のものとなる…。

「野うさぎ」
 ある日突然、もう書くことが出来なくなってしまったことに気づいた、作家のわたし。近くの森を散歩していたわたしは、そこで老婆に出会う。老婆に教えられたわたしの生きる術とは…。森はわたしたちの隠れたふるさとであり、魂が寝にいくところ。そうして、魂は森の中で再生を果たす。
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つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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