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「エミリーへの手紙」/詩集のなぞ

 2008-11-21-00:05
エミリーへの手紙エミリーへの手紙
(2002/06/25)
キャムロン・ライト

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離婚寸前のボブとローラ夫婦の娘、エミリー。ボブの父であり、エミリーの祖父ハリーのもとを訪れるのは、今ではローラとエミリーの親子と、ヘルパーのカーラのみ。実の息子であるボブ、ボブの姉ミッシェルは、父親とはうまくいっていなかった…。

まだ子供たちが幼い頃の、妻キャサリンの死に、ハリーは耐えられなかったのだ。ボブとミッシェルの姉弟は、母の不在だけではなく、父の不在を感じながら成長した。ところが、孫娘のエミリーとボブの妻ローラは、ハリーと心を通じ合わせていた。

しかし、年老いたハリーは、自らの変調を理解していた。このまま耄碌し、その姿がエミリーに記憶されてしまうのは耐えられない! そうして、ある日、ハリーは永遠の眠りに就く。ハリーが孫娘、エミリーに遺したのは…。
最初はねえ、不幸全開の大人たちにちょっと引いていたのです。離婚する気満々なボブ、まだやり直せるのではないかと考えるローラ。そして、アルツハイマーにより、衰えていくハリー。「エミリー」への手紙なんですが、実際、エミリーという女の子に関しては、特にキャラが立っているとか、すごく特別な女の子であるとか、そういったことはありません。ごく普通の女の子。

ハリーの死後、残されたのは、手作りの三冊の詩集でした。それはきっと、エミリーの分、ボブの分、ミッシェルの分。実はそれぞれの詩は謎仕立てになっており、その謎を解くと、それがパソコンのファイルのパスワードになっているという仕組みだったのです。夢中になって謎を解く、ローラとエミリー。

それはDear エミリーで始まるエミリーへの手紙だったけれど、ボブやミッシェル、ローラへの手紙でもあったのです。子供たちが知らなかった、両親ハリーとキャサリン二人の馴れ初め、ハリーの思い…。ハリーからの「エミリーへの手紙」は、ローラやボブにも影響を与えるのです。
エミリーへの手紙なんだけど、私が心に残ったのは、エミリーの母、ローラのことでした。最初は少々ヒステリックだったローラが、どんどん変わっていくのです。もともと、自分がうまくいっていない夫の父親を大切にする、いい人だったのだろうけどね。

なんとなーく、素人っぽい、素朴な物語。この物語は、1996年に亡くなった祖父が家族に遺した詩集をヒントに書かれたのだとか。自費出版からはじまり、口コミでひろまってユタ州のベストセラーになったのち、全国発売されたとのこと。ハリーが語る人生の教訓は、ごく当たり前のこともあるのだけれど、こういう構成で読むのが面白いです。

ラストはほんのちょっとひねってあります。いやー、検査っていっても、違う方の検査かと思いましたよ…。なるほどねえ。
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つなです。
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