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「ムッシュ・マロセーヌ」/マロセーヌ・シリーズ4

 2008-11-11-23:57
ムッシュ・マロセーヌムッシュ・マロセーヌ
(2008/08)
ダニエル・ペナック

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赤ん坊が一人ずつ増えていくこのシリーズ。今度の子どもは、なんとバンジャマンとジュリーの子ども! 生贄の山羊的人生を送るバンジャマンは、生まれてくる子どもに向かって、多分に厭世的に自らの周囲の紹介を行うのだけれど…。

これに老ジョブなる人物が残した《唯一の映画》と、彼のすべての映画コレクションを、ベルヴィルに残されたたった一つの映画館、ゼブラ座を預かるシュザンヌに譲るというお話が絡んできます。

どうしたって暴力的になりそうもない話なんだけれど、そこはそれ、マロセーヌ・シリーズだからして、相変わらず人は死んじゃうし、バンジャマンは嫌疑をかけられるのです。映画の話かなーと思っていたら、娼婦たちの刺青(タトゥー)を剥ぎ、惨殺する事件も絡んできちゃうしねえ。しかも、今回はいかに疑わしくともバンジャマンの無実を信じてくれた、クードリエ警視長がまもなく定年を迎えるときた! 後釜の娘婿のルジャンドル警視長には、苛々させられちゃいます…。

時系列は、バンジャマンの子どもがジュリーのおなかに宿っていると分かってからと、その子どもが生まれ出るまで(ジュリーのおなかからじゃないけどね! いやー、前作「散文売りの少女」といい、外科医のベルトルドの腕のげに恐ろしきことよ)。

このシリーズの魅力って何だろう?、と思うんだけど、饒舌さとそんな無茶なー!な展開でしょうか。お馴染みメンバーのどたばたを楽しむこのシリーズ、なんとなく中毒性があるんだよね。ただし、そのどたばたもそれなりの思い入れがないと楽しめないわけで、今回でいえば、二作目をすっ飛ばしちゃったせいか、パストール警部との愛の逃避行を終え、家族のもとに帰ってきたママについては、いまいち楽しめないまま…。一作目と三作目では、ママはほとんど不在だもんねえ。

老ジョブとその妻、リースルが作ったという、《唯一の映画》。うーん、実際にこんな映画があったらどうなんでしょう。このシリーズは、はちゃめちゃなようでいて、意外と伏線などがしっかりしているのも特徴で、全部読んでから彼らの息子、マティアスの台詞を読むと、また興味深いのです。
そうそう、あの泣きまくり、不機嫌なヴェルダンはてっきり男の子だと思っていたので、女の子だったのが驚きだったなー。そして、訳者あとがきを除いて、481ページ、二段組の本書、該当箇所をもう一度探すだけでもとっても大変。上で書いたマティアスの台詞について、もう一度よく見てみようと思ったら、これが探せなくてですねえ。勘違いだったのかなぁ。わが一族は偏執狂的で…というような台詞しか探せませんでしたわ…。色々と情報量多すぎなんだよね、この本。いや、そこがいいんですが。
目次
Ⅰ すばらしきかな、人生
Ⅱ <雪のシスー>
Ⅲ ジョブの息子
Ⅳ シュザンヌと映画狂たち
Ⅴ 癲癇の洞窟
Ⅵ バルナブース
Ⅶ ジェルヴェーズ
Ⅷ 最悪の法則
Ⅸ 幕間
Ⅹ 幕間終了
ⅩⅠ 帰ってきた身代わりの山羊
ⅩⅡ 刑務所にて(現在形で)
ⅩⅢ 墓地はその話題でもちきり
ⅩⅣ ムッシュ・マロセーヌ
 訳者あとがき

☆関連過去記事☆
・「人喰い鬼のお楽しみ」(感想にリンク
・「散文売りの少女」(感想にリンク
コメント
読まれましたね!
ほんと外科医のベルトルドのあり得なさったら…
でもここまで来ると、もう多少のことには動じなくなってるませんか~?(笑)
ほんと無茶苦茶なんだけど、それが楽しかったですよねっ。
あ、ママに関しては2作目を読んでても印象は変わらないと思います。
全部読んだ私でも「…誰?」って感じでしたし。

という私は、ペナックの他の作品を読んでみたんですけど。
もう全然雰囲気が違っててびっくりでしたー。
饒舌で無茶なのは、このシリーズだけなのかもです。(驚)
【2008/11/13 05:59】 | 四季 #Mo0CQuQg | [edit]
四季さん、こんばんは!
昨夜はトラバを送りつけるだけで、力尽きてしまいました、すみません。
このあと、お伺いいたしますね~。

そうなんですよね、ベルトルド、ゴッドハンドすぎ。笑
無茶苦茶だけど、今回も楽しかったです♪
そうか~、二作目を読めば「ママ」についてもう少し良く分かるかと思ったんですが…。あんまり変わらないんですね。笑

四季さんのペナック記事読みましたよ!
巻末にある著作の紹介を読んでいても、ほかの作品は全然違うみたいだなぁ、と思っていたのですが、本当に全然違うんですねえ。
私も読んでみたいと思います♪
<今、積んでるのが終わったら…。ちょーしに乗って、図書館本を予約しすぎて、アップアップなんです。
【2008/11/13 23:24】 | つな@管理人 #- | [edit]












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【2008/11/13 05:53】
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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
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2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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