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「チェリー」/大切な、思い出

 2008-10-28-21:03
チェリーチェリー
(2007/09)
野中 ともそ

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「おどりば金魚」(感想)が好印象だった、野中ともそさん。そういえばそれっきりになっていたので、また一冊借り出してきました。

いいなー、これ、好きだ。

物語は、私は見たことがないのだけれど、映画「ハロルドとモード」のような少年と老婆(といっていいのかしら)のお話。まんまではなく、少年が長じて婚約者と思い出の地へと旅をしながら回想するという形になっていて、長じての「こいびと」に対するやわらかい愛情を感じさせながらも、既に失われた、かつての生き生きとした美しい情景が語られます。

「こいびと」にも語ることのない、語ることで草臥れてしまう、薄っぺらくなってしまうことを恐れる思い出。そんなの隠してるなんて、今後結婚するにあたりずるいわー、とも思うけど、この関係は確かに語られない方がいいのかなぁ。かつて全力で愛した女性がいた。その過去を大事にしつつも、また新しい女性と出会い、彼女を愛す。それだけでいいのかもしれませんね。

そういうモードになる前に、少年と老婆というキーワードで、私が思い出していたのは、カポーティの「草の竪琴」。なんとなく印象には残っているのだけれど、今では細部もだいぶおぼろ。そのうち、読み返してみたいなぁ。

さて、「チェリー」に戻りますと、両親の離婚により、アメリカから日本へと戻ってきた祥太。十二歳で帰国してから、周囲のキコクシジョへのからかいもあって、中学に上がる頃には学校ではほとんど口をきかなくなっていた。そんな夏休み、アメリカでかつて前妻と暮らしていた家を売るために、伯父が再びアメリカへと渡るという。誘われた祥太も、その夏をアメリカ北西部のさくらんぼの州で過ごすことになる。

叔父の前の奥さん、ベレニスの母親、モリーが住んでから、「売るには適さない」家になってしまったという、伯父の家。祥太は魔女退治だと張り切るのだが…。そこに現れたのは、家の中はとんでもなくはちゃめちゃだけれど、子供のように人見知りをし、子供のような話し方をし、子供のように行動する大人だった。祥太は魔法や妖精とともにあるかのような、モリーの生き方にだんだんと惹かれていく…。

ほとんどおとぎ話のようなエピソードが満載だけれど、モリーが作るお菓子のように甘い話ばかりではない。それでも、夏の、甘酸っぱい気持ちがいっぱい。町をあげてのイベント、チェリー・フェスティバルも圧巻です。

いくら野生動物が来てくれるかなーと思って♪、などとラブリーなことを言われても、実際屋根や壁に穴開けたい放題、床は砂でざらざらとくれば、とても面白ーい♪などとは言ってられないし、そんな年齢差の恋なんて、そんな綺麗なもんばっかりじゃないとも思うのです。でも、良かったんだよなぁ。

ひっそりとモビールを紡ぐように、行ってしまう人との関係性を考えていたモリー。勿論、そういう淡い繋がりもあるけれども、あの夏の一途なおもかげは消えることなく、力強くくっきりとしたひみつの暗号となったのです。ラストは、「西の魔女が死んだ」のようだよ
第一話 魔女たいじ
第二話 ミドリの館
第三話 砂丘
第四話 果樹園
第五話 祭りと海賊船
第六話 さくらんぼ小屋、本日開店
第七話 池に凍る牛
第八話 おわりのパイ
最終話 精霊
Harold & Maude (Aniv)Harold & Maude (Aniv)
(1997/04/01)
CordonCort

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コメント
チェリーの返却日は 10月18日なんだよ!!

ところで、
駅からは 徒歩15分。
バスでは 「市役所前」下車 なんだよ。

さあ、返却にいらっしゃ~い。v-218
【2008/11/01 10:37】 | 図書館館長 #- | [edit]
あー、すっかり掲示板を放置してしまいましたわ。汗
でも、きっちり延長してたので、それで大丈夫だったのさ♪

ん??
図書館のご案内が。笑
【2008/11/01 18:14】 | つな@管理人 #- | [edit]












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Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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