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「散文売りの少女」/マロセーヌシリーズ3

 2008-10-27-23:29
散文売りの少女散文売りの少女
(2002/02)
ダニエル ペナック

商品詳細を見る

「人喰い鬼のお楽しみ」(感想)のマロセーヌシリーズの三作目です。二作目は飛ばしてしまいました…。だって、図書館にそれだけなかったんですもの! 四作目が新しく入ったというのに、わが図書館ってば、なんで二作目だけないんでしょう。

そして、四季さんがご心配してくださっていたように、二作目の粗筋は思いっきり明かされてはいるものの、ま、大勢には影響ないかな。やっぱり読んでみたくはあるんだけど…。

さて、一作目の「人喰い鬼のお楽しみ」では、なんだこりゃー、とかなり目を白黒させながら読んだんですが、人間関係が把握出来たせいか、意外とするする読めちゃいました。

相変わらず、起こる事件は陰惨(拷問され、惨殺される刑務所長とか、ばたばたと銃弾に倒れる出版社社員とか)でもあるんだけど、そういうのを突き抜けて、なぜか楽しいんですよねえ。不思議だわ。

さて、デパートの生贄の山羊から、タリオン出版社の生贄の山羊へと、その居場所を変えたバンジャマン・マロセーヌ。出版社の女社長、ザボ女王の命により、匿名作家J・L・Bのふりをし、プロモーション活動をすることになったバンジャマン。操り人形としてのプロモーション活動の最中、バンジャマンは狙撃されてしまう…。いったい誰が? なぜ?

その後も、J・L・Bのプロモーション活動に携わったタリオン出版社の社員たちが次々と銃弾に倒れることになる。これはバンジャマンの復讐に燃える、恋人ジュリーの仕業なのか??
このシリーズは、バンジャマンたちの母の情熱の果実<パッション・フルーツ>の結果、毎回子供が増えていくのが特徴のようなんですが、今回増えるのは母親の子供ではありません。母は前作で知り合ったとかいう刑事と、長らくの逃避行中なのです。

そもそも、バンジャマンが操り人形となることを承知したのも、この生まれてくる新しい子のため。常に苦難がのしかかるバンジャマンの今回の苦難は、特にお気に入りの妹、クララの結婚話。あと少しで十九歳になるクララのお相手は、なんと五十八歳の刑務所長、クラランス!

まぁ、バンジャマンは、いつだって次から次へと苦労が絶えないわけです…。かつ、バンジャマンが事件の近くをうろつくことで、事件の解決から遠ざかることを危惧したクードリエ警視から、事件に近づくな!と警告されにも関わらず(そして、ちゃーんとその警告を守っていたのに)、バンジャマンは案の定事件に巻き込まれてしまうのです。

バンジャマンたちが暮らす、ベルヴィルの仲間も健在。思い立って、「ベルヴィル」でネット検索してみたところ、ベルヴィル界隈の豆腐屋さんが出てきました。笑 パリは移民の街でもあるもんねえ。

一作目の万引きの件から、私の覚えがあまり良くないジュリー。なんとなく、その最初の出会いのせいで、生活に疲れたおばさんのようなイメージがあったんですが、彼女は実はとても美しい女らしいのです。また、二作目で確固たる地位を築いたらしく、今作ではきっちりバンジャマンの恋人として登場しています。いや、一作目でもそういう関係ではあったんだけど、あまり“恋人”とは感じなかったのよね・・・。ちょっと幼稚なところがあるバンジャマンが、母性の象徴、ジュリーの”おっぱい”に固執しているようでもありますが。

今回、印象深かったのが、実はバンジャマン狙撃の瞬間のこのジュリーの様子。「熱い滝のように噴出する吐瀉物」ですよ。なんとも情熱的? このシリーズ、そもそも映像化にはむいてないと思うんだけど、なんか怖いものみたさで、誰か映画化してくれないかしら、などと思ってしまいます。思いっきりスタイリッシュに撮ったら、格好よくなりそうだなぁ、なんて。

目次
Ⅰ 山羊の職
Ⅱ クララの結婚
Ⅲ クララを慰めようと
Ⅳ ジュリー
Ⅴ 線の価値
Ⅵ 死とは一直線の過程である
Ⅶ 女王とナイチンゲール
Ⅷ 天使だね
Ⅸ ぼく・かれ
あとがき
 訳者あとがき
コメント
つなさん、こんにちは~。
そうそう、ジュリー! 彼女の第一印象が悪すぎなんですよね。
しかもあの時は、バンジャマンが強請るようにひっかけたみたいな感じだったし。
なんで彼女があんなことをしたのかは、4作読み終えても疑問ですが…
もう、ああいうことはやめたんですかね?
それとも元々そういう癖があったわけではなくて、あの時だけ魔がさしたのかな?

でも、ジュリーが登場するだけで周囲がさっと道をあけるような場面を見てると
やっぱりそういうのが影響してるのかなーなんて思ったりもします。
…なんてことを考えてると、そんなジュリーをひっかけるなんて
バンジャマンって度胸があったのねー!! とも思ったりもしますが。(笑)

>熱い滝のように噴出する吐瀉物
ほんとすっごいですよね!!(笑)
【2008/10/29 08:23】 | 四季 #Mo0CQuQg | [edit]
四季さん、こんにちはー。

わー、四季さんも、そう思われました?
なんであんな出会いだったんでしょうねえ。
それもまた、ヨーロッパ的なものなの??、などと思ってしまいましたよー。
前作ではジュリーが大変なことになってたみたいですね。
機会があったら、さかのぼって読んでみたいと思います。

ジュリーは迫力美人っぽいし、この三巻ではかなり突き進んでましたもんね。
バンジャマン、度胸ありますよね。笑
ああいう、ちょっと抜けてる人くらいの方が、周囲も思わず遠ざかる美女を落とせるのかも。

あははー、耐え切れずに引用してしまいましたわ。
その後、乾くまでそのままでいるところも、すごいなー、と思いました。
「ムッシュ・マロセーヌ」も借りてきましたよー♪
また、その内にお伺いします!

【2008/11/01 18:04】 | つな@管理人 #- | [edit]












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【2008/10/29 08:13】
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プロフィール

つな がる

Author:つな がる
つなです。
「日常」logとも称していますが、そう多くはない手持ちの本、興味が赴くままに借りてきた図書館本の感想が主になります。
興味を持った記事があったり、あなたが読み終えた本について語っていたら、是非あなたの感想を教えて下さい。お待ちしています。

2008年3月23日に、fc2ブログに引っ越してきました。それ以前のamebaブログでの更新も、引っ越しツールによって移行しています(以前の記事は、表示が少々見辛いかもしれません。ご容赦を)。

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